山や畑が炎上、中国で新年を祝う花火が火災招く、5人死亡の惨事も

The World Video    2019年2月8日(金) 1時0分

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7日、中国では旧正月(今年は2月5日)の新年を祝う際に花火や爆竹が伝統的に使われるが、各地でこれらの使用を原因とした火災が発生している。

2019年2月7日、中国では旧正月(今年は2月5日)の新年を祝う際に花火や爆竹が伝統的に使われるが、各地でこれらの使用を原因とした火災が発生している。

5日夜には雲南省大理ペー族自治州大理市の山林で花火や爆竹の使用による山火事が発生。火は約2000平米にわたって燃え広がり、近くの村の住宅に3メートルまで迫った。約2時間の消火活動により火は無事消し止められた。6日には甘粛省慶陽市で、畑に植えられたアブラマツが炎上。出火原因は爆竹の使用。風が強く消火活動が難航したが、約1時間後に火は消し止められた。

動画で紹介した火災以外にも各地で花火や爆竹の使用を原因とした火災が発生している。広西チワン族自治区柳州市では5日の未明に花火や爆竹を販売する店で火災が発生し、5人が死亡する惨事に発展した。この店は花火や爆竹の販売許可を持っておらず、店主が店の前で爆竹を使用し火災につながった。

火災の発生を抑えるため、近年では各地で花火や爆竹の管理が強化されており、北京市は2018年から関連の規定を公布し、中心部の五環路(北京市中心部から10キロメートルほど外周を通る環状道路)以内での使用を禁止し、それ以外の場所では自治体に禁止や制限の判断を任せている。こうした取り組みがあってか、2019年の旧正月の大晦日に当たる2月4日から日付が変わるまでに発生した、花火・爆竹の使用による火災は1件のみで前年同期比91.7%減だった。

重慶市も今年2月1日から新たに改定した条例を施行し、中心部での使用を禁止。同市では4日に火災が8件発生しているが、前年同期比で件数は減少している。中国メディアによると、すでに全国で449の都市が花火や爆竹の使用を禁止する規定や条例を発表している。花火の使用を制限したり禁止したりする現状に、「伝統的な祝い方ができない」として不満の声も聞かれているが、環境汚染や安全を考慮して支持する声も少なくない。(翻訳・編集/内山)

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