Record China 2019年2月3日(日) 20時50分
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2日、中国新聞網は、英メディアの報道を引用し、日本で刑務所へ行くことを願う高齢者が増えている理由について分析する記事を掲載した。資料写真。
2019年2月2日、中国新聞網は、英メディアの報道を引用し、日本で刑務所へ行くことを願う高齢者が増えている理由について分析する記事を掲載した。
記事は、英BBCの報道を引用。出所したばかりの69歳の高齢の日本人男性について紹介し、「貧しくて生活できないため、故意に法を犯し刑務所に入った。そうすれば無料で生活できるからだ」と伝えた。
記事はこのような考えの高齢者が日本では増えていると指摘。実際、「日本では高齢者の犯罪率が上昇しており、1997年には65歳以上の犯罪率はわずか5%だったのが、20年後には20%以上に上昇した」と伝えた。
この理由として記事は、「家族構成の変化」があると分析。かつては、日本の高齢者は子どもの世話を受けていたが、経済が良くない地方では若者の多くが地元を離れており、高齢者が取り残されていると指摘した。「多くの高齢者が、子どもの負担になりたいとは思わず、年金だけでは生活できないため、唯一の選択肢が刑務所に行くことだ」とした。また、刑務所へ行くという方法以外に、「高齢者の自殺」も増えていると指摘。「人に迷惑をかけたくないからだ」と分析した。
記事によると、近年では日本政府も刑務所を拡張し、女性職員を増やすことで高齢者犯罪の増加に対応しているという。これは、特に高齢女性の犯罪が増えているためだという。また、刑務所内の医療費も上昇していると伝えた。
記事は一例として、府中刑務所を紹介。受刑者の約3分の1が60歳以上で、高齢の受刑者に対応するため、刑務所では手すりを付けたり、高齢者向けのトイレを設置したりしているという。
また、カラオケなどのイベントを開催し、「真の生活は刑務所の外にあり、塀の外こそ幸福」であることを伝えようとしているが、刑務所に戻ってくる人は少なくないという。記事は、「日本では窃盗罪に対する刑罰が重いことが、かえって刑務所へ戻ることを『奨励』しているのではないか」とも分析した。(翻訳・編集/山中)
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