Record China 2012年12月16日(日) 6時50分
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14日、日本新華僑報の蒋豊編集長はブログに「日本の女子高生はインターネットの餌食となる」と題した記事を掲載した。資料写真。
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2012年12月14日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊(ジアン・フォン)編集長はブログに「日本の女子高生はインターネットの餌食となる」と題した記事を掲載した。以下はその概要。
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ここ数年、インターネットに簡単に接続できるスマートフォンの使用が女子高生の間で広がっている。情報セキュリティーメーカーのデジタルアーツの最新の調査データによると、女子高生のスマートフォン所有率は昨年の20.9%から、今年は65.0%と大幅に上昇。一方で手軽にインターネットができるため、見知らぬ人と仲良くなる危険性も高くなる。
ネット上で知り合った人とコミュニケーションをさらに深めていきたいと考えている女子高生は多く、「これから会いたい・既に会っている」割合は53.1%を占めた。このため、彼女たちが犯罪に巻き込まれる事件が多発。見知らぬ相手と実際に会ったことで、売春やAV出演の強要、金銭を取られるなどの被害に遭っていることが分かった。
ネット上で知り合った人の「住んでいる地域」を知らない女子高生は31%、「年齢・生い立ちや家族構成・家庭環境」を知らないのは30.6%、「職業」を知らないのは55.3%であり、見知らぬ相手と仲良くなるのはギャンブルに等しい。
長年青少年の心理を研究している東京成徳大学の田村節子教授によれば、ネットを通じて違う年齢層の人と知り合い、違う分野での意見などを有効的に活用していけば子供たちの成長を促すが、一方で大人がショッピングやアルコール、ギャンブルに依存するように、孤独やむなしさを埋める手段としてネット上の友人の存在に依存するようになるという。日本経済が低迷して夫婦共働きが増えると、親と子供が一緒に過ごす時間が減少。子供たちにとってリアルな生活空間での親子関係よりも、ネット上の見知らぬ友達との関係の方が濃密だ。
警察庁の報告によると、2011年に発生したネット犯罪のうち、検挙できたのは3割にも満たない。この検挙率の低さが日本の犯罪者をネット犯罪にかり立て、自分を守ることのできない女子高生を餌食にしている。日本の女子高生がネット上で騙されるのはスマートフォンやインターネットのせいではなく、日本全体の社会環境が悪化しているせいだ。ネット規制や管理を強化しても、その場しのぎの効果しか得られない。この状況を変えたいのなら、もっと根本的な原因を探るべきだ。(翻訳・編集/本郷)
●蒋豊(ジアン・フォン)
25年以上にわたってメディアの仕事に携わる。1999年創刊で年間発行部数324万部を誇る日本の中国語紙・日本新華僑報編集長。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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