南京の追悼式典で日本人記者が暴行の被害、犯人に非難の声噴出―中国版ツイッター

Record China    2012年12月14日(金) 13時19分

拡大

13日、中国・江蘇省南京市で南京事件75周年の追悼式典が行われたが、これを取材していた日本人男性記者が、中国人2人に暴行を受けるという事件が発生した。写真は13日、入隊初日に南京事件のドキュメンタリーを見る浙江省武装警察の新人隊員。

(1 / 4 枚)

2012年12月13日、旧日本軍による南京事件から75周年を迎えたこの日、中国・江蘇省南京市の南京大虐殺記念館で追悼式典が行われたが、これを取材していた日本人男性記者が、中国人2人に暴行を受けるという事件が発生した。

その他の写真

事件は公式行事終了後に起こった。記者は突然、背後から若い男に腰を蹴られたうえ、別の中年の男に「おまえは日本人か」と聞かれ、首に巻いていたマフラーを引っ張られたという。記者に外傷はなく、男らは周辺の警官が取り押さえたが、連行されたかどうかは不明。

この事件について、“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトで中国人の意見を探った。驚くことに、暴行を働いた犯人への非難が飛び交っている。これまでによく見られた、犯人を支持するようなコメントや「日本人は自業自得」といった罵声は、一部では見られたもののかなりの少数派であった。以下、寄せられた主な意見。

「中国人の恥」

「この大切な日に事件を起こすとは。深く追及すべきだ」

「こういうことは絶対ダメだ」

「ののしるのもいいだろう、殴るもいいだろう、しかし万が一この記者が親中派で、事実を正確に報道しようとしている記者だったら?怒りを晴らしたいとしても、その対象が誤っている。僕らはもうそういう時代の人間じゃないんだ」

「ある男が悪事を働いたからと言って、その妻や子までを糾弾すべきだろうか?仮に日本人の報道関係者だったとしても、彼が客観的事実の報道に努めていた限り、彼を殴る理由なんてないさ」

「もし8割の中国人がこの犯人の行為を支持するとしたら?中国の強国化なんて無理だね」

「日本人を殴ることが愛国じゃない、日本人を超えることこそが愛国なんだ」

「本をよく読み、世界をよく知り、人をよく知れよ」

「人を殴り、人を殺し、人を侮辱してもいいと思っている“愛国者”たちに言いたい。生き残った南京事件の被害者の声を聞いて、再考してもらいたい。誰もがこの史実に怒りを感じているさ。だが、その表現方法については人それぞれだ。感情を発散するのは簡単なことだが、僕らは過去の日本人と同じになってはならない。史実を学び、それを生かすということは何か?それは単なる怒りの発散であるべきではないだろう」

「過激な民族主義者たちは愛国という偉大な言葉を汚している。70年前の戦争は、日本の一部の軍国主義者たちが扇動したものである。その侵略行為は憎むべきものであるが、日本の国民に罪はない。一部の人間の誤りによって、民族全体を非難すべきではないのだ!」

「歴史は悲劇を忘れないためにあるのであり、未来を恨むためにあるのではない」(翻訳・編集/愛玉)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携