小2男子、iPhoneで女の子のハートを射止める=価値観低下を憂慮する声も―中国

Record China    2012年12月4日(火) 12時6分

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3日、湖北省武漢市に住む羅さんは息子の失恋を知り、「小学生の息子に『恋愛』なんて分かるのか」と戸惑った。これに対し同市の青少年心理専門家は、「小学生が異性を慕うことを心配する必要はない」と話している。写真は湖北省武漢市の小学校。

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2012年12月3日、「小学2年生の息子がラブレターを書いてクラスメートに告白したところ、『iPhone4sをプレゼントしてくれた○○君と付き合うわ』とその手紙を破られてしまった。息子は帰宅後『失恋した』と落ち込んでいる」。こう話すのは、湖北省武漢市の小学校に通う暁暁君(仮名)の父親・羅(ルオ)さん。「小学生の息子に『恋愛』なんて分かるのか」と戸惑いを隠せない。同省のニュースサイト・荊楚新聞網が伝えた。

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■8歳の男子が「物」で「愛」を奪取

羅さんが今月1日午後、学校に迎えに行くと、暁暁君は落ち込んだ様子だった。帰宅後、羅さんらが「何かあったのか」と問い詰めると、暁暁君は「失恋した」と号泣。以前から片思いしていたクラスメートに最近、ラブレターを書いて告白して受け取ってもらったところまでは良かったのだが、数日後、ほかの友達から、その女子はラブレターを破ってしまったことを聞かされたことを明かした。そして、その女子に「本当に破ったのか?」と尋ねたところ、「うん。○○君は私にiPhone4sをプレゼントしてくれたから」と認めたという。

暁暁君によると、「iPhone4sをプレゼントした男子もこの女子が好きで、家がお金持ち」。「プレゼントをもらってから、この女子はいつもこの男子と一緒に下校するようになり、自分は振られたと感じた」という。

羅さんは「自分の息子が小学2年で恋愛をして、しかも失恋してショックを受けるなんて、思いも寄らなかった」とし、「なす術もなく、どのように教えていけばいいのか分からない」と戸惑う。

■子供に誤った価値観を教える親に問題

小学6年生の息子を持つある親は、中国最大のインスタントメッセンジャー(IM)のQQに開設されたグループ内で、「小学生の間で恋愛が一般的になっているというわけではないが、珍しいというわけでもない」とし、「息子のクラスにもカップルが何組かいる。保護者らはよく、QQで『だれそれの息子さんと、どこそこの娘さんが付き合っているみたい』などとうわさしている」と語る。一方、小学3年生の子供を持ち、同市内の小学校で教師をしている女性は取材に対し、「通常、成績のいい男子は女子に人気がある。一方、かわいくて快活な性格の女子は男子に人気がある」としたものの、「恋愛をしている小学生もいるが、ほとんどが異性に対するあこがれ」と分析する。

同市の青少年心理専門家・尹●安(イン・デンアン、●は登におおざと)氏は、「小学生が異性を慕うことを心配する必要はない。心配すべきなのは子供のころからお金を武器にして女子を追いかける男子がおり、女子も高価な携帯電話をもらったことを理由にその男子を選んでいること。根本的な問題を指摘するなら、両親の誤った教育があるだろう。もしかしたら、親が同様の問題を扱う際、迷いもなく同じような方法で処理しているのを、子供が見ているのかもしれない」と指摘した。

■自分の子供が「恋愛中」だったら?

自分の子供が「恋愛中」であることを知ると、多くの親は慌てふためき、すぐに二人の仲を「引き裂こう」とする。しかし、「無理やり言うことを聞かせようとするより、理性的に教え諭したほうがいい」とみる保護者もいる。

同市江岸区の幼稚園教師、王雅麗(ワン・ヤーリー)さんは「『まだ幼い子供の恋愛』は各保護者が乗り越えなければならない問題で、私も経験した」とし、「息子は現在小学6年生だが、2年生の時に同じクラスの女子を好きになり、この秘密を私に教えてくれた。でも、『絶対ダメ!』とは言わず、『その女の子は一重まぶた?それとも二重まぶた?お母さんは二重まぶたの女の子が好きだなあ。それに、あなたの成績はその女の子よりいいの?悪かったら女の子に嫌われちゃうよ』と穏やかに聞くと、黙り込んでしまった。息子はその後、その女子と普通のクラスメートとしての関係を保った」と明かした。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/内山)

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