Record China 2012年12月2日(日) 12時35分
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30日、中国ネット界で話題になった浙江省温嶺市の「最もハチャメチャな立ち退き拒否の家」。その取り壊しが地元政府の手によってついに始まった。写真は話題の家が取り壊されるところ。
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2012年11月30日、中国・浙江省温嶺市大渓鎮下洋張村の「最もハチャメチャな立ち退き拒否の家」の取り壊しがついに始まった。12月1日付で東北新聞網が伝えた。
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道幅数十メートルはある道路の真ん中に、1軒だけポツンと建っている5階建ての家。ネット上に写真付きで紹介されたところ、「最もハチャメチャな立ち退き拒否の家」として中国国内で一躍有名になった。持ち主の羅保根(ルオ・バオゲン)さんは、「01年に60万元(約800万円)以上を払って建てた家だが、地元政府が提示する立ち退きの補償額がわずか26万元(約340万円)しかなく、引っ越したくても引っ越せない状況だ」と説明していた。
30日午後6時35分(現地時間)、羅保根さんは親戚と地元政府の職員との3者による話し合いの結果、立ち退き同意書にサインしたという。大渓鎮政府宣伝部はこれまで、「立ち退きを強行することは絶対にない」と話していたが、30日の取材では「この事案について大渓鎮政府は答えることはできない。温嶺市政府に聞いてくれ」と態度を一変。そこで温嶺市の対外宣伝部の蘇黎華(スー・リーホア)主任に電話をすると、「まだ話し合いはついていない。明日の朝になればはっきりする」との返事。だが、この電話の向こうでは何かを壊している大きな音がしていた。
羅保根さんは電話で「今忙しいんだ。ここには人が大勢いる。もうすぐ家も取り壊される。うるさくて何も聞こえない」と話した。再び羅さんに電話をすると、今度は羅さんの親戚が電話に出て「取り壊しが始まった。親戚や友人たちが引っ越しの手伝いをしている」と答える。「なぜ急に立ち退きに同意したのか?」という質問に、この男性は「ここ2〜3日、連日色んな人が来てわれわれに圧力をかけた。補償額には合意した。足りない分は親戚や友人に寄付してもらって家を建てるつもりだ」と語った。
現在、ネット上には「引っ越さないと命がないからだろ?」「個人の家すら守れないで、領土なんて守れるか!」「あと10年もすれば中国人は遊牧民族になってるぞ」と怒りのコメントが殺到している。(翻訳・編集/本郷)
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