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自信を深める中国海軍、迅速な報道に隠された真実―中国メディア

Record China    2012年11月30日(金) 19時58分

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28日、新華社通信は異例の速さで国内外メディアに対し、「中国海軍艦隊が宮古海峡を通過し、訓練のため西太平洋に入った」と発表した。写真は2010年末、インド洋で行われた中国海軍の演習。

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2012年11月28日午前、新華社通信は異例の速さで国内外メディアに対し、「中国海軍艦隊が宮古海峡を通過し、訓練のため西太平洋に入った」と発表した。その数時間後、呉勝利(ウー・ションリー)海軍司令官(中央軍事委員)がメイバス米海軍長官と会談し、中国初の空母「遼寧」の試験航行の状況について自ら説明した。環球時報が伝えた。(文:李傑・海軍軍事学術研究所研究員)

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中国海軍の大きな出来事をこのようにタイムリーに、素早く伝えたことで、世界の人々に強烈なメッセージが発せられた。第1に、責任ある、影響力ある大国の海軍として、中国海軍は今後の行動の定例化、常態化、透明化を強める。第2に、中国海軍は対外交流を一段と重視し、より開かれた姿勢で、他国の海軍との相互理解・信頼を強化し、誤解や誤った判断を回避することを望む。

長期間かけて中国海軍が列島線突破の頻度と艦艇数を増やし続け、中距離海域での訓練・演習の内容を増やし、取り組みを強化してきたことは隠し立てするに及ばない。だが一部周辺国を「刺激」して、いわれなき「脅威論」の理由を与えないため、中国は控え目に処理し、公表しない方針をとってきた。訓練・演習の後に発表するのが通常だった。だが中国の善意と親切心は往々にして曲解された。事態を誇張し、デマで人々を惑わし、事実を顧みずに中国艦隊の行動の意図と訓練内容をでっち上げたり、各種の偵察用の艦艇や航空機を派遣して中国の正常な訓練・演習活動に対して「非友好的な」継続的偵察・追跡を行う極少数の物好きが常にいた。

しかし今回、中国はほぼすぐに、国際慣例に基づいて中国の海上訓練・演習の状況を外部に示したうえ、中国の的確な訓練内容についても「対外公表」した。こうした行動は現在の中国海軍の外部との成熟した、自信のあるつきあいへの誠意、そして徐々に高まる実力を十分に物語っている。

今後、中国海軍はより多くの分野で開放的な姿を示すことができる。たとえば、世界各国の海軍との交流、艦隊訪問を増やし、訪問先の各国の港で地元の人々の見学に軍艦を開放し、「調和ある海洋」という中国人の理念、中国海軍の壮大な発展の状況、緊急措置、被災者救援、対テロ、海賊取り締まり分野の世界への貢献等々を理解してもらうことができる。

今後中国は米国、インド、ベトナムなどの海軍との合同演習を強化し、海軍部隊、艦船、基地の見学に他国をより多く招待し、主要国の海上合同軍事演習により多く参加することもできる。他国の海軍と海上補給基地や経由・停泊港の共同使用を試みて、海上共同行動能力を高めることもできる。

対外的イメージの他に、民間との交流の強化も重視することができる。たとえば島嶼(とうしょ)観光開発に有益な支援を行うことができる。重要な島嶼に海水淡水化施設を建設したり、緊急状況下や台風の季節に航行する民間船舶にサービスを提供したりすることができる。

要するに中国海軍は世界の他の国々の海軍と同様、国際的、戦略的、総合的な部隊であり、将来的に現代化、正規化、情報化に沿って発展し、国の海洋権益を守る最も象徴的で強大なパワーとなるに違いないのだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)

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