本来の中国文化は多民族がつくり上げたもの、高まる民族主義を著名研究者が警告―韓国メディア

Record China    2012年11月29日(木) 18時13分

拡大

28日、朝鮮日報中国語版は記事「“中国”をどのように理解するべきか?韓国訪問の復旦大学研究者が助言」を掲載した。写真は2012年11月、広西チワン族自治区の花卉盆景奇石根雕展。尖閣諸島を模した盆景が登場した。

(1 / 6 枚)

2012年11月28日、朝鮮日報中国語版は記事「“中国”をどのように理解するべきか?韓国訪問の復旦大学研究者が助言」を掲載した。

その他の写真

復旦大学の葛兆光(ゴー・ジャオグアン)教授は中国を代表する歴史学者の一人。プリンストン大学や京都大学、ルーヴァン・カトリック大学などで客員教授を務めた経歴もある。今回、韓国を訪問し、朝鮮日報と大宇基金、韓国学術協会が主催する「2012年碩学系列講座」で講演した。

葛教授は“中国”という意識は宋代に漢族を中心に儒教を基本的倫理とする形で成立したと指摘。しかしそれは単一の民族の文化ではなく、後にモンゴルや満州人の征服王朝の時代を経て、交雑と変化を重ねて完成したものだと強調した。

本来、中国文化とは変化と多様性に富んだものだが、しかし近年は漢族と儒教とを強調しすぎる傾向が生まれている。「現在、膨れ上がり続けている中国の自信は、中国の特色、中国の価値を切に求めている。私は国学と愛国主義を強く強調する現在のムードを警戒している。中国は開放的な態度であるべきだ」と葛教授は話している。(翻訳・編集/KT)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携