悪名高いのはマナーだけではない!はびこる「中国式」悪弊は国民心理の反映―香港紙

Record China    2012年11月28日(水) 14時34分

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26日、「“中国式”道路横断」「“中国式”列の割り込み」「“中国式”子供の送迎」など、中国メディアは自国独特のあきれた現象を“中国式”として紹介。最近では流行語のように使われている。写真はある「“中国式”会議」の風景。元気なのは壇上の講演者だけだ。

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2012年11月26日、信号無視でもみんなで渡れば怖くない「“中国式”道路横断」、並んでいる列に平気で割り込む「“中国式”列の割り込み」、無事に子供を送り迎えするためなら周囲に迷惑をかけてもかまわない「“中国式”子供の送迎」など、中国本土のメディアは自国独特のあきれた現象を“中国式”と称して紹介。最近では流行語のように頻繁に使用されているという。香港紙・成報が伝えた。

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前述の“中国式”とは国民の非常識な行為を対象としたものだが、政府や組織の失政に関する“中国式”も数多くある。「“中国式”都市建設」は都市発展の合理性を無視し、盲目的に都市の規模ばかりを拡大するもの。結果、空き家ばかりの都市やゴーストタウンを建設することを指す。「“中国式”介護」は、高齢化社会に突入した中国で福祉の整備が追いつかず、高齢者受け入れ施設のベッド数も足りないため、「未富先老(金持ちにならないうちに年をとる)」や「老無所養(老いても受け入れ先がない)」となっている状況をいう。「“中国式”産業推進」は、国家の産業推進プロジェクトを実行するため、地方自治体や国有企業の実力者がむやみにこれに注力して供給過剰にすることだ。新エネルギー産業窓はまさにこれに当たる。「“中国式”会議」は、会議で決まったことは実際にやらず、実際にやったことは会議に上らないことを指す。

こうした“中国式”現象は、国が直面している問題と密接な関係がある。自動車社会や都市化拡大、高齢化社会、経済モデルの転換や産業の高度化など、いずれもこれまでの中国政府が直面したことのない新課題の反映だ。

国民の行動様式を指す“中国式”現象には生活習慣や歴史的・政治的背景などがあり、国民だけを責めるのは酷だ。だが、これらの現象が社会問題にまで発展していることは事実であり、笑って済ませるにはとどまらず、解決する必要がある。そのためには政府の関係部門や職場が責任をもって管理レベルの向上に努めなければならない。

いずれにせよ、こうした“中国式”に国や国民が注目し、議論することに意義がある。すでに社会のあちこちから、これらの「中国式」に対し変化を求める声が上がっている。未来の「中国式」は中国のマイナス面を表すものではなく、先進的で明るく魅力的な国家の代名詞であることを期待しよう。(翻訳・編集/本郷)

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