その名も「便座」=「でかパン」、「ももひき」、「ビキニ」に次ぐ前衛建築が登場―浙江省湖州市

Record China    2012年11月26日(月) 15時8分

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25日、中国の「アバンギャルド」建築として注目を集める「でかパン」、「ももひき」、「ビキニ」に新たな仲間が加わった。その名もずばり「便座」である。

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2012年11月25日、中国の「アバンギャルド」建築として注目を集める「でかパン」、「ももひき」、「ビキニ」に新たな仲間が加わった。その名もずばり「便座」である。中国新聞社が伝えた。

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上海飛洲集団が15億元(約195億円)を投資して浙江省湖州に建設中の7つ星ホテル「シェラトン湖州温泉リゾート」は、世界的に有名なMADアーキテクツの馬岩松(マー・イエンソン)氏の設計によるもの。

ホテル側によると、湖洲シェラトンは指輪型をした唯一無二の建築物であり、太湖の豊かな水資源を利用し、水の動と静を組み合わせたもので、完成後は世界10大著名建築に申請する予定だという。

北京にある中国中央電視台の社屋ビルは、「でかパン」、「ねじりん棒」、「鳥の足」といった愛称がつけられているが、これを嫌った局側が新たな愛称を社内で募集するに至った。

江蘇省蘇州市で建設中の高層ビル「東方之門」には、その形状から「ももひき」の愛称をつけられ、浙江省杭州市には「ビキニ」の形状をしたスポーツ施設が建設されることが明らかになっている。

上海環球金融中心は「栓抜き」、重慶国泰芸術中心は「火鍋の箸」、稲花香集団の社屋ビルは「酒瓶」と、ここ数年で中国に登場したランドマーク建築は、ネットユーザーによる手厳しいあだ名の洗礼を受けている。

ネットでは、「斬新なデザインのビルをからかうな。四角四面のビルでないといけないのか」といった声や、「目新しさを求めるあまり、外国の模倣や、外国人建築家の招へいによって中国らしさを失いつつある。中国文化を体現しない中国建築は、没落であり後退だ」という意見が出ている。

これについて、合肥工業大学建築・芸術学院の賀為才(ホー・ウェイツァイ)副教授は「建築は公共の芸術として、無数の観衆の様々な審美眼にさらされている」と述べ、驚くにはあたらないとする一方で「国内の若手建築家の伝統文化に関する素養が低くなり、建築物が批判の的になっている」と指摘した。

浙江省社会科学院で助手を務める王平(ワン・ピン)氏は、「ネット界には何でも批判すればいいという空気がある。設計者や利用者の声も聞くべきではないだろうか」とコメントしている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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