Record China 2018年12月3日(月) 11時0分
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30日、韓国・東亜日報は「ロシアが不可能としていた実験、結局われわれがやり遂げました」との見出しで、2021年に打ち上げ予定の韓国型ロケット「ヌリ号」の試験発射成功について報じた。資料写真。
2018年11月30日、韓国・東亜日報は「ロシアが不可能としていた実験、結局われわれがやり遂げました」との見出しで、2021年に打ち上げ予定の韓国型ロケット「ヌリ号」の試験発射成功について報じた。
記事は、ヌリ号の液体エンジンの試験発射を終えた翌日の29日、韓国初のロケット打ち上げ施設・羅老(ナロ)宇宙センターで行われた韓国航空宇宙研究院エンジン試験評価チームのハン・ヨンミンチーム長、発射体推進機関体系チームのチョ・ギジュチーム長、発射体体系総合チームのチョン・ヨンドゥチーム長へのインタビューの様子を伝えている。3人は「これまでの開発過程は血を吐くような戦いだった。成功の喜びもつかの間。すぐ次の研究に突入しなければならない」と口をそろえたという。
最も大きな困難はタイトな日程だったという。チョチーム長は「推進機関の総合燃焼試験の日程は動かせないのに、その前に完了すべき開発の日程が後回しにされた。そのため一つの推進機関で今年の5、6、7月に1回ずつ総合燃焼試験を行わなければならなくなった。最も難しい実験を一つの推進機関で3カ月に3回も実験を行うのは前例のないこと」と振り返る。幸い実験は成功し、その後の日程が一気に進行。チョチーム長は「ロシアも不可能な試験だと首を横に振ったが、効率性を高めて結局はやり遂げた。韓国の技術や知識は決して先進国に劣らない。遅れを取っているのは経験だけだが、これで経験もできた」と話した。
今後について、3人は「残り少ない時間をより効率的に使い、ヌリ号の完成を無事実現したい」と話しているという。
記事は最後に、航宇研発射体企画調整チームのチン・スンボチーム長の「若い研究者が苦労しており、発射体の研究現場を離れるのではないかと心配」と憂慮する声を伝え、「発射体の成功は目を見張るものだが、それを成功させたエンジニアらの生活は厳しい」と締めくくっている。
これを受け、韓国のネットユーザーからは「誇らしい。ありがとうございます」「あなたたちこそ韓国の真のヒーローであり未来!」「国会議員100人より1人の科学者がよっぽど素晴らしい」と彼らをねぎらうコメントが続出している。また「科学者らがデモやストライキをするのを見たことがある?ただただ国家技術の発展のために黙々と仕事をしている。この方たちを優待すれば優秀な人材が集まり、先進国になれる」「彼らの給料を上げて。いつもサボってばかりの公務員の給料じゃなくてさ」「休めないことが韓国の問題。競走馬のように働かせる。完成させるのは立派だけど、命を削りながら開発してる」など、科学者の待遇改善を求める声も多く上がった。(翻訳・編集/松村)
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