Record China 2018年11月28日(水) 6時50分
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26日、環球網は、「中国の科学者が『ゲノム編集ベビー』の誕生を宣言したことが、海外では『科学界の特大危機』と報じられた」との記事を掲載した。資料写真。
2018年11月26日、環球網は、「中国の科学者が『ゲノム編集ベビー』の誕生を宣言したことが、海外では『科学界の特大危機』と報じられた」との記事を掲載した。
記事はまず、この日ネットを騒がせたニュースの核心として、「中国の科学者、賀建奎(ハー・ジエンクイ)氏がゲノム編集技術を使って双子の赤ちゃんが今月生まれたと宣言。『露露』『娜娜』と名付けられた2人は、生まれつきエイズへの抵抗力を持っている」と説明。このニュースが国内で倫理的議論を引き起こしただけでなく、海外にも広く伝えられたと報じた。
記事によると、賀氏本人に最初にインタビューをしたのは米AP通信。賀氏は自身の目的について「遺伝性疾患の治療や防止ではなく、わずかな人だけが持つ特徴をできる限り保つためだ」と語り、ゲノム編集が許されるかどうかの問題に関しては社会の判断に委ねる考えを示した。
AP通信は「もし真実なら、科学と倫理学が重大な一歩を踏み出すことになる」としたが、同メディアの取材を受けた多くの科学者は賀氏の研究に反発。ペンシルベニア大学の専門家は「人に対するこのような実験は道徳的、倫理的に『根付かない』」と述べ、双子が今後直面する未知のリスクについても疑問を呈した。他の科学者からも「この研究は、成熟と遠くかけ離れている」との声が寄せられたという。
また、米CNETも「研究は独立した検証を経ておらず、刊行物での発表もない」などと懐疑的に報じ、韓国・中央日報は「生命倫理レベルで見れば、ゲノム編集で赤ちゃんが誕生したという問題を重く見なければならない。ゲノム編集技術の正確さは完全とは言えず、致命的な問題が起こる可能性も考慮すべき内容だ」とする専門家のコメントを伝えた。独フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングの取材を受けた専門家も「責任を負わない人体実験。後々の影響は予測不能でコントロールは難しい」「これが真実なら科学界にとっての特大危機だ」などと激しく批判したという。(翻訳・編集/野谷)
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