11月11日は「独身デー」、適齢期の男女1億人が婚活に勤しむ―香港メディア

Record China    2012年11月12日(月) 10時35分

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11日、若者の間で「独身デー」と呼ばれているこの日、中国各地では「独身市場」をターゲットにした商品、婚活サイトが活況を呈しており、大学でも各種イベントが行われた。写真は広州に出現した「告白の壁」。

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2012年11月11日、若者の間で「独身デー」と呼ばれているこの日、中国各地では「独身市場」をターゲットにした商品、婚活サイトが活況を呈しており、大学でも各種イベントが行われた。香港・中国評論新聞が伝えた。

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ライフスタイルの多様化も相まって、結婚適齢期の人口は一億を超え、一種の「独身ブーム」が巻き起こっている。

「独身デー」は90年代、南京の大学から始まった。今ではこの「祝日」が全国的に認知されるようになったが、熱気の背後には独身男女のやるせなさ、自嘲が見え隠れする。

「独身デーの過ごし方?忙しくて死にそうよ!」北京で働く女性はそう一蹴した。連日の残業でてんてこ舞いの日々を過ごしている彼女にしてみれば、「剰女(売れ残り女)」という呼称は押し付け以外の何物でもない。大学院で学び、2年も仕事をすればいつのまにか「アラサー」になっている。家族からのプレッシャーも大きなストレスだ。

「一人北京で懸命に働いていると、孤独を感じることもあるし、結婚もしたい。でも自分に合った人に出会うことができなかった。でも、家のために結婚するつもりはないし、子供も必要ない」

北京は生活コストも高く、軽率に結婚して子供を抱えるよりは、独身の自由を楽しみたいのだという。

調査によると、未婚男女の数は急上昇しており、北京や上海では百万人を超えている。

「若者の間では、個人の楽しみを重視する傾向が強まっている。結婚して跡取りを産むという観念は昔ほど強くない」中国の有名婚活サイト「百合網」の周小鵬(ジョウ・シャオポン)氏はそう語った。

周氏によると、女性は経済的、社会的地位の向上に伴い、自分の生活の幸せのためには独身もいとわなくなってきた。育児にかかる費用や老人福祉制度の整備、結婚や離婚にかかる費用の増加も独身志向を後押ししているという。

中国では、家の中で果たすべき義務が重視されてきたが、社会の多様化により、多くの若者が独自の選択肢を持つようになっている。

ある国営企業に勤める27歳の男性は、「脱独身」に向けて積極的にお見合いイベントに参加している。「妻がいれば毎日バレンタインデーだし、いなければ毎日が独身デーだから」と、11月11日に特別な思い入れはない。

周氏によると、結婚を求める人々が各種コンサルティングや仲介サービスを利用する傾向が高まっており、2008年以降、婚活サイトが活況を呈している。

周氏は「独身ブームの良し悪しに善悪の判断はつけがたいが、独身を貫くにせよ、婚活に励むにせよ、慌ただしい社会の中で上手くコミュニケーションを取り、おおらかな気持ちでいるためには、穏やかな気持ちでいることが重要。そうすることで物欲や誘惑を前にしても正しい選択ができるようになる」と語った。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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