間近に迫った第18回党大会、全世界がこれほどまでに注目する理由とは―中国メディア

Record China    2012年10月31日(水) 18時18分

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30日、中共(中国共産党)の第18回党大会の開催が近づき、中国に向けられる全世界の視線も増している。写真は海南省海口市で行われた第18回共産党大会に関するイベント。

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2012年10月30日、中共(中国共産党)の第18回党大会の開催が近づき、中国に向けられる全世界の視線も増している。日本メディアは、今年の中国政治の最も重要な出来事、最大の気がかりが間もなく開幕すると報道。シンガポールメディアは中共の第18回党大会を米大統領選と並んで「2012年の世界で最も重要な出来事」に挙げた。一方インドメディアは、中国の第18回党大会を注視するよう呼びかけた。文:正楷・人民日報編集者。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載

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世界は第18回党大会だけでなく、「最もまずい時期」を持ちこたえる中国経済、日中の釣魚島(日本名:尖閣諸島)紛争、莫言のノーベル文学賞受賞についても熱く議論している。探求と成長と困惑の中にある発展途上の大国である中国の複雑性、その試練とチャンス、その世界を引きつける力が最近余すところなく示されている。

中共の第18回党大会が全世界をこれほど強く引きつけるのはなぜか?

まず、第18回党大会への注目は、中国の力への注目である。中国と世界の関係、世界における中国の役割には重大な変化が起きている。中国は2010年から世界第2の経済大国となった。経済低迷時には世界に対する中国の積極的な役割が一層明確に示された。中国は経済力以外に政治力、文化力、さらには道義力においても同様に世界に計り知れない影響を与えている。

次に、第18回党大会への注目は、中国の声への注目である。中共の各党大会では、いつも新たな声と理念が打ち出される。例えば「科学的発展観」「社会管理の革新」「より良くより速い」などなどだ。内政関連が多いのは確かだが、こうした用語を熟知することは中国とつきあう上で非常に有益だ。過去を帰納し、苦境の解を求める上で、第18回党大会はどのような声を発するだろうか?中共の党規約はどのように改正されるだろうか?釣魚島問題や黄岩島(スカボロー礁)問題などについて指導的思想を打ち出すだろうか?外国メディアはこれら全てに注目している。

また、第18回党大会への注目は、中国の歩む道への注目である。世界のどこでも通用する発展のモデルや道は存在しない。中国の探求はこの点を実証し、強化した。中国は古人の歩んだことのない道、外国も歩んだことのない道を歩んでいる。すなわち中国の特色ある社会主義の道だ。いわゆる特色とは個性である。弱い時には個性は「煮ても焼いても食えない」が、強大になれば個性は風格だ。現在すでに中国のモデルと道は一種の「著名学説」となっている。中国は2020年までに小康社会(いくらかゆとりのある社会)を全面的に完成する計画であり、今後10年が特に正念場となる。この目標をいかにして実現し、中国の道をいかにして歩み続けるのか?第18回党大会でその回答が示される。

さらに、第18回党大会への注目は、自国の前途への注目である。アジア太平洋地域は長期間活力を維持する。アジアの台頭に順応し、「アジアの世紀」に融け込むことが、世界の大国にとって必然的な選択肢となっている。オーストラリアは最近、アジア政策の新ビジョンを打ち出し、米国はとっくに「アジア太平洋に回帰」している。アジア太平洋の発展に相乗りし、アジア太平洋での利益を実現するためには、中国とのつきあいを避けることも、中国の存在を軽視することもできず、第18回党大会という「現代世界と現代中国の発展の大勢を全面的に見極め」、かつ中国の行方に影響を与える大会に注目しなければならない。

そして、第18回党大会への注目には、讃辞もあれば雑音もある。最近「中国の台頭は国際秩序への挑戦だ」「中国は国際貿易ルールを遵守しない」「中国は為替操作国だ」などなどの古い話を再び持ち出す者がいる。中国に「重大な不慮の事態の発生」を「期待」する者さえいる。すでに世界の中心的話題へと向かっている中国は、外部の様々な「注目」や「あら探し」にとっくに慣れている。中国は外部に説明する必要がある。より重要なのは、その姿をしっかりと示すことだ。

改革開放以来の歴史は、各党大会の開催が中国の新たな進歩を意味しており、大変革と大発展の時代にあって、中国の各5カ年、各10カ年の奮闘が中国の世界的地位を高めるということを証明した。第18回党大会も同様にこの点を検証する場となる。(提供/人民網日本語版・編集/内山)

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