「中国には偽アップルストアがある」とロムニー氏、反中意識をあおる目的か―中国メディア

Record China    2012年10月19日(金) 13時36分

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18日、このほど行われた米大統領選の討論会で共和党のロムニー候補は「中国には偽アップルストアが存在する」と発言。同氏が対中強硬派であることを国民にアピールする作戦のようだ。写真は雲南省昆明市にあった偽アップルストア。

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2012年10月18日、中国の環球時報(電子版)は米大統領選第2回討論会で共和党のロムニー候補が「中国には偽アップルストアがある」と発言したことについて、「国内の反中意識をあおるものだ」と指摘した。

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「偽アップルストア」で最も有名な店は雲南省昆明市にあった。店舗の外装も内装も本物のアップルストアそのもので、店員全員がおそろいの青いTシャツを着ているといった念の入れよう。この店はメディアに報じられた途端に営業停止となったが、その他にも数十店舗の偽ストアが営業停止に追い込まれている。だが、同様の店は中国全土にまだ多数存在するという。

ロムニー候補は「偽アップルストアで売られている商品はすべて偽物だ」と主張しているが、ニュースサイト・TECHINASIAのチャーリー・カスター氏によると、売られている商品はほとんど本物で、香港からの輸入品が主だという。「いずれにせよ、アップル社が儲かるようになっている」とカスター氏。偽アップルストアが存在するのは、中国の多くのアップルファンが中国での正式な発売を待てないでいるからだと説明。さらに同氏は、「本当に欲しいものなら、中国人は高いお金を支払ってでも本物を買う」と話している。

ある米国人ブロガーは、こうした偽アップルストアが他の国でもたくさんあると主張。世界各国にある偽アップルストアの写真を証拠として掲載している。このブロガーによれば、ロムニー氏はアップルストアを利用して対中貿易の怒りをあおることで、自身が対中強硬派であることを国民に説明しようとしているだけ。「実際は自分が何を言っているのか、ロムニー候補自身もよく分かっていないのでないか」と述べている。(翻訳・編集/本郷)

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