2012年10月16日午後、韓国当局が同国南部の領海で不法操業中の中国漁船を拿捕(だほ)し、船員らを取り押さえている最中に、漁船員1人を死亡させるという事故が発生した。

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韓国・木浦(モクポ)海洋警察署は、刃物などの凶器で抵抗する漁船員らをゴム弾で威嚇したが、うち1人の左胸に命中し、この船員は病院搬送後に死亡した。また、中国在ソウル大使館は同日中に韓国側に抗議し、「強烈な不満」を表明している。

この事件について、中国紙・環球時報は公式サイト上でアンケートを実施。責任の所在を二択で質問した結果、「韓国の海上警察に責任がある」としたのが1万3569票(88％)、「中国漁船員に責任がある」としたのが1805票(12％)だった。以下は、具体的に寄せられた意見。

■韓国海上警察に責任がある

「中国漁船員の行為は間違いだったかもしれないが、彼らも純粋に生活のために(越境漁業を)行ったことであり、悪意はなかったはず。命まで奪われるほどのことではない。命を軽んじる韓国警察のやり方は粗暴であり、相応の処罰を受けるべきだ」

「韓国当局による行為の法的な正当性は置いておいて、だ。自国の漁業資源を守る行為は正当だが、そのやり方が乱暴すぎる。魚を捕ったくらいで、命をもって償うべきなのだろうか？」

■中国漁船員に責任がある

「河南省である派出所の所長が、車の窃盗犯を射殺しました。お伺いしますがこの場合、誰に責任があるでしょうか？」

「現在の中国では個人の利益が最優先事項になっている。金さえ儲かれば、どんな危険も冒すということだ。中国人はまるでイナゴのように世界中に飛んで、合法だろうが違法だろうが、正当だろうが裏道だろうが、何でもやるんだ。法という概念がないからね」

「弱小の台湾ですら、漁民が外国の警察に拘束されるような話を聞かないよね？で、凶器で武装しているなんて話を聞かないよね？これってどうしてだ？質問者に伺いたい」

「漁船員の不幸には同情します。しかし、彼らは漁民ではなく盗人です！しかも常習犯です！正義を問うなら、逆に考えてみよう。誰かが再三にわたって自分の家の物を盗んでいる。捕まえようとしたら凶器で抵抗してきた。私なら、命で償ってもらいますが！」

■尖閣問題にまで言及

「我々の領土である尖閣には行かず、あっちへ行くんだな？どうして？何を怖れているんだ？」

「中国の漁民は尖閣諸島に行く勇気がなくて、韓国で違法漁業するんだな？それは日本の軍備が強大だからだ。そして韓国が弱小だからだ。弱い者には強気！」

■中国当局・外交政策に責任がある

「責任は漁船員にも、韓国当局にもない。遠慮しすぎてみじんの自我も出せない中国にある！」

「中国当局の責任です。自国の漁民も管理できないですか？」

「この選択肢、問題あるよ。漁船が『越境したか否か？』、領海が『どのように定められたのか？』で回答が変わってくるもの。“中国外交部”という選択肢も必要だね。そして責任の所在を問うなら、中韓漁業協定が当時どのように定められたのか、そのプロセスも明示してよ」

「誰の責任って簡単に言える問題じゃないよ。これは中国が長期にわたって外交政策を軽視してきたことの結果だ」

また、こんな意見も聞かれた。

「最近、中華人民共和国って聞くと誇りに思うどころか恥ずかしいって思う」(翻訳・編集/愛玉)