中国本土と香港・マカオ結ぶ世界最長の海上橋開通、韓国メディアが指摘する2つの「大きな意義」とは?

Record China    2018年10月24日(水) 10時40分

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23日、米華字メディアの多維新聞によると、香港、中国本土側の広東省珠海市、マカオを結ぶ世界最長の海上橋「港珠澳大橋」が開通したことについて、韓国メディアは「二つの大きな意義がある」と報じている。写真は港珠澳大橋。

2018年10月23日、米華字メディアの多維新聞によると、香港、中国本土側の広東省珠海市、マカオを結ぶ世界最長の海上橋「港珠澳大橋」が開通したことについて、韓国メディアは「二つの大きな意義がある」と報じている。

韓国紙・朝鮮日報は23日付の記事で、同日に開通式が行われた港珠澳大橋について「22.9キロの主橋と6.7キロの海底トンネル、トンネル両側の人工島、トンネルの出入り口などで構成され、全長は55キロ。海底トンネルの上を30万トン級のタンカーが通航できるように設計され、総工費は200億ドル(約2兆2500億円)。香港・マカオ間は船で約1時間、陸路だと約3時間かかるが、開通後は約30分に短縮される」などと伝えた。

韓国メディアのnews1も同日付の記事で、港珠澳大橋の開通について「習近平(シー・ジンピン)国家主席の野心を実現する重要なツールになる」とした上で、「ビッグベイ経済圏と第2のシリコンバレーの可視化」「香港と中国本土の一体化の加速」という二つの意義があると指摘している。

記事は「同橋の開通により、中国の製造拠点である広東省の9都市と香港・マカオを包括するビッグベイ広域経済​​圏の建設が軌道に乗る見通しだ。同地域の経済規模は韓国の国内総生産(GDP)に匹敵し、7000万人もの人口を抱える。習主席は同地域を米国のシリコンバレーのように育てたい意向だ。広東省の製造業と香港・マカオの資金が合わされば最大のシナジー効果が発揮されることになる。習主席は広東省を第2のシリコンバレーに育て上げ、次世代IT産業の標準を中国が掌握し、中国を経済大国に飛躍させることに意欲的だ。同橋の開通はこうした野心を実現するための重要なツールになるだろう」とした。

さらに、「香港と中国本土の一体化も港珠澳大橋の開通でさらに加速する見通しだ」とし、「同橋の開通に加えて、広東省広州と香港を結ぶ高速鉄道が先ごろ開通し、中国本土と香港を結ぶ交通手段が多様化された。交通が改善されると交流が増え、交流が多くなると地域間の違いも克服できるようになる」とも伝えている。(翻訳・編集/柳川)

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