子どもを高校時代から海外留学させる親が急増、富裕層から一般家庭にまで広がる―中国

Record China    2012年10月4日(木) 8時31分

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28日、英紙は、中国で子どもを海外留学させる親が増えていることについて、中国の大学入試制度に対する不満によるものだと分析した。写真は6月、大学受験を終えて喜ぶ山東省済南市の高校3年生。

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2012年9月28日、英紙フィナンシャル・タイムズは、中国で子どもを海外留学させる親が増えていることについて、中国の大学入試制度に対する不満によるものだと分析した。29日付で参考消息(電子版)が伝えた。

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中国で今年、「高考」と呼ばれる全国統一の大学入試に参加した人は915万人。2008年の1050万人から100万人以上も減っている。中国教育部はこれについて、「かなりの人数が海外の大学に入学することを選んだため」との見方を示している。

同部の統計によると、近年、海外留学する学生の数は毎年約20%ずつ増えている。低年齢化が目立ち、特に高校時代に海外に渡る学生が急増。最近は富裕層だけでなく一般家庭にも広がっており、昨年は世帯収入30万元(約369万円)以下の家庭の子どもが4分の3を占めた。大都市の上層中産階級の一般的な世帯年収は30万元を超えている。

記事によると、娘(16)を米フィラデルフィアの高校に留学させている中国人は「私自身は『高考』を経験しましたが、ただ勉強だけの毎日でした。娘にはあんな思いをさせたくないんです」と話している。中国では子どもを勉強漬けにする大学入試制度に不満を感じている親が増えていることが、海外留学ブームにつながっていると記事は分析している。(翻訳・編集/NN)

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