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日本人は「大言壮語」を現実化する=18年間でノーベル賞を18人受賞、不祥事起こしても受け止め方の真剣さが違う

Record China    2018年10月4日(木) 9時50分

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新浪網は過去18年間に日本人18人がノーベル賞を受賞したことに注目。日本の科学界でもSTAP細胞という不祥事が発生したが、関係者の真剣さは中国に見られないものと論じた。

中国メディアの新浪網は3日「日本の本当に恐ろしい点、18年でノーベル賞を18人受賞」と題する記事を掲載した。記事は日本政府が2001年に打ち出した「今後50年間でノーベル賞を30回受賞」のスローガンは当時の日本人も嘲笑したが、このペースでは問題なく実現できそうだと主張。日本の科学界でもSTAP細胞という不祥事が発生したが、関係者の真剣さは中国に見られないものと論じた。

記事はまず、日本政府が「今後50年間でノーベル賞を30回受賞」のスローガンを打ち出した時点で、日本は経済大国であるにもかかわらず、同賞受賞者は9人しかいなかったと指摘。当時の日本人の多くは同スローガンを「大風呂敷」と認識し、科学者の野依良治氏も遠慮なく批判したと紹介した。

ところが、その野依氏自身が同年のノーベル化学賞を受賞。結果として日本のノーベル賞大量受賞の幕を開けることになったと論評した。記事は、2001年から18年の間にノーベル賞を受賞した日本人はすでに18人になり、同様に毎年1人のペースを続けるなら「50年間で30回」の目標は、もはや心配のない状態と評した。

なお、中国では通常、受賞時に日本国籍から離脱していた研究者については「日本人受賞者」に含めないことが一般的だが、同記事は南部陽一郎(2008年、物理学賞)と中村修二氏(14年、同)も日本人受賞者に含めて数えている。

記事は続けて、経済分野の成果により世界を驚かせている中国でも、科学分野のノーベル賞受賞者は屠ヨウヨウ(「ヨウ」は口へんに「幼」)1人だけと指摘。「古代中国を考えてみよう。われわれは、ひとつ、またひとつと重大な発明をなしとげ、人類史全体に進歩をもたらした」「まさか、中国人は世代ごとに、前の世代に及ばなくなっているのではあるまい」と疑問を示した。

記事はさらに、日本の明治政府は日清戦争の勝利で得た賠償金の2.8%を義務教育確立のための基金に回したと指摘。その基金のおかげで、日本の学童就学率は1898年には97%に達し、1910年ごろには国民教育が完全に確立されたと紹介し「今日に至っても、われわれは義務教育を完全に普及できたとは言い難い」と論じた。

そして「どんなに苦しくても、子どもに苦しい思いをさせてはならない。どんなに貧しくても教育を貧しくしてはならない。しかし、一部地方にある政府の立派な建物と、(その土地の)学校を比べてみろ」として、教育にも予算をなかなか回さない貧困地域で、往々にして政府だけが豪華な建物を保有している現状を批判した。

記事は、日本の科学界でも不祥事が発生したことはあると指摘。2013年に小保方晴子氏が確認したと発表したSTAP細胞にまつわる問題を挙げ、論文の不正が大問題となり指導教師の笹井芳樹氏の自殺という事態になったと紹介。

記事は、「科学というものは本来、ほんのわずかな虚偽があってもならないものだ」と指摘し、笹井氏の自殺について、弟子が捏造(ねつぞう)を行ったという現実を直視できなくなってしまったとの見方を示した上で「自殺はもちろん、取ってはならない手段だ。しかし、小保方氏のような学術上の不祥事は、中国にも多くあるはずだ。笹井氏のように真剣に壮絶に向き合う者が、(中国には)どれだけいるだろう」と疑問を示した。

なお、同記事が見出しに付けた、日本人を「恐ろしい」とする表現は、中国メディアがしばしば用いる書き方で、否定的なニュアンスではなく「不可能と思われることを実現してしまう」との驚嘆と敬意を込めた表現だ。(翻訳・編集/如月隼人

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