BRIDGE 2018年10月1日(月) 7時40分
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中国の大手旅行情報サイト「マーフォンウォー」がこのほど、フリープランでの海外旅行に関するレポートを発表した。写真はタイ料理。
中国の大手旅行情報サイト「マーフォンウォー」がこのほど、フリープランでの海外旅行に関するレポートを発表した。この中で、フリープランが海外旅行の主流になった点、中国人旅行者が好むアクティビティーの幅が広がった点などが指摘されている。中国網が20日付で報じた。
中国の今年上半期の海外旅行者は前年同期比15%増の7131万人に上った。レポートは「国民の消費レベルの上昇に伴い、旅の経験を蓄積する人が増えている。1990年代生まれを中心とする若い旅行者が消費市場の主力になった」と説明。さらに、「旅のカスタマイズ」に対する人々の要求が増えているとの分析も示した。
同サイトのビッグデータによると、今年上半期は従来から人気の高かった和服体験、泥風呂体験、スパ体験などの他、バリ島でのパラグライディング、タイでの料理教室など「より刺激的で、現地の文化を深く知ることができる体験」が多くの中国人旅行者を引き付けたという。
この他、目的地の多様化も見られ、旅行経験が豊富な人がこれまでに訪れた国・地域の数は平均7.03に上った。タイ、日本、マレーシア、ベトナム、米国、インドネシア、フィリピン、シンガポール、韓国、オーストラリアが最も関心度の高い目的地だが、キプロス、ジョージアなどこれまでマイナーとされていた国も人気が大幅に上昇しているそうだ。
お金の使い方に関しては「質の高い体験にお金を使いたい」と考える人が増えており、人気目的地の中で1人当たりの平均支出が最も高かったのはアイスランド、フィジー、ニュージーランド、オーストラリア、モーリシャス。アジアでは日本、モルディブ、トルコ、スリランカがいずれも1万元(約16万円)を突破した。
こうした状況について、マーフォンウォー旅遊研究中心の馮饒氏は「中国人旅行者にとって、旅は『到着すること』から『体験すること』へと変わった。豊富な体験と同時に、現地の文化、料理、芸術などをより理解できる旅が求められている」と話す。また、マイナーだった国への関心が高まったことに対してはSNSとの関連を指摘。「面白いショート動画、旅行体験談の投稿がある目的地の人気に火をつけ、1つの産業に影響を及ぼすことすらある」などと説明した。(提供/Bridge・編集/Yamaguchi)
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