Record China 2012年9月18日(火) 6時8分
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15日、中国メディアは「私が日本製品を使う権利を尊重して」とする記事を掲載した。写真は上海の販売店前で行われた日本車を燃やす抗議パフォーマンス。
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2012年9月15日、中国のニュースサイト・西部網は尖閣諸島問題で拡大する反日行動について、「私が日本製品を使う権利を尊重して」とする記事を掲載し、「中国人として日本製品をボイコットするのは一理あるが、暴力的に他人に強要するのはどうか。中国製品の質を上げることこそ重要ではないか」と伝えた。以下はその概要。
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日本製品をボイコットすることは、日本政府に圧力をかけるのに一定の効果があるかもしれない。中国人として愛国心を表現するのに問題はないと思う。しかし、今は法治社会。一線は守るべきだ。そうでなければ、最終的には中国人自らを傷付けることになるのではないか。
上海では13日、自分が持つ日本車を焼き、抗議した人間がいたが、おかげで周囲の道路は通行止めになった。自分の所有物をどうしようと構わないが、道で公然と車を焼くのは、市民の安全を脅かす違法行為ではないか。私は先日友人とホテルで食事し、停めていた日本車でホテルを出ようとしたところ、見知らぬ4人に囲まれドアをレンガで叩かれた。友人はその後怖くて車を使えなくなった。日本製品が好きな同僚は、「売国奴」「冷血動物」と非難され、仕方なく「もう使わない」と言っていたが、陰ではストレスだし不便だと嘆いていた。
欧米製品や日本製品のボイコットは、半植民地・半封建時代から中国人が怒りを表現する一つの手段になっている。しかし、ボイコットにはいつも破壊活動が加わり、しばらくすると沈静化することの繰り返しだ。民族の利益は重要だが、他人に暴力的な手段で強制し、他人の権利を奪う権限が誰にあるのか。一般市民は民族の利益のため、自己犠牲を強いられるものなのか。
経済がグローバル化する時代に、必要なのは自国製品を強化することではないか。中国で粉ミルクの品質問題が起きた時、人々は狂ったように外国製品を買い争った。中国製品の質が日本製を超えることができず、日本製品を買いたい人がいて、市場は確かにあるのだ。中国の開発研究者はこの事態をどう考えるのか。
愛国心には理性が必要だ。日本製品ボイコットも理性的なはずだが、いったんタガが外れると限界を超えて理性を失う。私は言いたい。法に基づいて私はあなたが日本製品を拒否する権利を尊重するが、私が日本製品を使う権利も尊重してほしい。あなたが自分の日本車を燃やす権利を尊重するが、私が道を自由に歩く権利も尊重してほしい。あなたの愛国心と義憤を尊重するが、私の冷静な理性も尊重してほしい。私たちはすべて法を守って行動すべきであり、そうしてこそ私たちの力と大国としての心のあり方を示せるのではないか。(翻訳・編集/AA)
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