Record China 2012年9月2日(日) 9時43分
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8月31日、生命時報はこのほど、中国人がお金があっても幸福でない理由を分析した。写真は上海のサラリーマン。
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2012年8月31日、人民網日本語版によると、生命時報は中国人がお金があっても幸福でない理由を分析した。
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いつからだろう。「憂鬱だ」「イライラする」という言葉が口ぐせのようになった。このような言葉は、とりとめもない単なる会話なのだろうか。それとも多くの人々の本当の気持ちを表しているのだろうか。米ミシガン大学の社会研究所が2009年末にまとめた幸福調査の結果は、「中国人は10年前より幸福ではない」という答えを導き出している。
「幸福とは何か?猫にとっての幸福とは魚を食べることで、犬にとっては肉を食べること。ウルトラマンにとっては怪獣を倒すこと」。ここ数年、中国の社会ではこんな言葉が流行っている。多くの人が衣食住の面ではすでに満ち足りたにもかかわらず、こんな言葉を度々口にするということは、決して幸福になっていないということだろう。それを裏付けるかのように、2010年に清華大学で開催された「中国国際ポジティブ心理学大会」では、「回答者6万9000人のうち、90%が孤独感を抱え、46.9%が今の生活にそれほど満足していない」とする研究結果が発表されている。
收入は増えているのに、どうして幸福感は下がるのだろうか。米ホープカレッジ(ミシガン州)の心理学教授が過去に、お金と幸福の関係に関する聞き取り調査を行ったところ、「お金がないよりはあった方が幸せだろうが、お金があれば幸せになれるというわけではない」という回答が最も多かった。これは、多くの経済学者や心理学者の研究結果とも合致している。「衣食など生活の基本的条件が満たされると、お金や名誉がもたらす幸福感は少しずつ減少し、その副作用がいつの間にか現れてくる」と言えるのかもしれない。
今のわれわれの生活は忙しすぎるのかもしれない。日々、自分の健康を犠牲にしてでも、名誉や利益を追い求めることに夢中になっている。そして、常にさまざまなストレスにさらされ、息をつく暇もない。バーチャルの世界で繰り広げられる人間関係が片時も頭を離れないのに対し、周りの家族や友人との関係は完全になおざりになっている。このようにして、幸福の3大基盤である▽健康▽人間関係▽個人としての成長―は、簡単に押しのけられてしまっている。
実際には、幸福であっても、不幸であっても、正常な状態とは言えない。永遠の幸福はおとぎ話の世界のもので、反対に永遠に不幸なら単なる悲劇のヒロインである。正常な生活とは、穏やかな心の状態のことで、どんな時でも幸福な状態を作りだし、幸福を感じることで、不愉快な気持ちを打ち消すことができる。
では、幸福の源は何なのだろう。仕事という観点から見れば、自分の好きな仕事に就き、それを楽しむことだろう。一方、家庭という観点から見れば、自身の払った努力が家族に評価され、家族の幸福を感じ取ることだろう。友人という観点から見れば、いつでも自分の友として付き合ってくれ、楽しいことがあればそれを分かち合い、逆境に遭えば共に立ち向かうこと、そんな友人の存在だろう。
お金や名誉といった外衣を脱ぎ捨て、重荷を捨て去ることができれば、本当の意味で開放され、喜びに満ち、心の底から幸福を感じ取れるだろう。(編集/TF)
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