Record China 2012年8月29日(水) 14時31分
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27日、中国メディアは出稼ぎ農民はしかるべき尊重を受けていないとする英紙の声を伝えた。写真は中国一の高層ビル・上海タワーを建設する労働者。
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2012年8月27日、環球時報によると、英紙ガーディアンは25日、中国の出稼ぎ農民は市民からもっと尊重されるべきだとする意見を報じた。
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七夕の晩、上海に住む30人の出稼ぎ農民が、数名の大学生から思いがけず宴会の招待を受けた。夏休みのインターンシップ中、建設現場で働く出稼ぎ農民の苦労を知り、慰労したのである。この学生たちの善行はテレビで話題になった。
このことからも中国社会における出稼ぎ農民の地位がみてとれる。内陸部からの出稼ぎ農民は総労働力の半分を占め、中国の経済成長には欠くことのできない存在だ。にもかかわらず、彼らは社会の最底辺に位置し、根深い偏見と差別の対象となっている。戸籍制度により出稼ぎ先の都市で公共サービスを受けられないばかりか、入場を禁止しているホテルもある。
改革開放以来、中国のマスメディアは一貫してネガティブな出稼ぎ農民のイメージを作ってきた。農村から都市への労働力流入は非理性的な“盲流”であり、農民とは無知でマナーが悪い人々、あるいは統治者から恩恵を与えてもらう一段劣った存在…。
ある中国の出版者は、農民が政治について述べた記事に疑問を呈し「農民にはこのような政治分析ができるほど理解力はない」と言った。「農民の話を信じるな。いらぬ誤解をしてしまうから」と言った中国人記者もいた。彼らは農民のことをよく知らないにもかかわらず、である。
社会が変化するには長い時間が必要だが、中国のマスメディアは変化のスピードをさらに鈍らせている。いま出稼ぎ農民が必要としているのは、七夕の晩餐会のように時おり善意と施しを受けることではなく、まともな市民として扱われることである。(翻訳・編集/YM)
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