Record China 2018年9月8日(土) 16時0分
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アジア大会で金メダル獲得数が日本を下回った韓国。主要紙は「伝統的なお家芸への依存度を抑え、水泳や陸上などの基礎種目の育成に注力を」と総括している。写真はジャカルタ・アジア大会の閉会式。
韓国は、インドネシアで開かれたアジア大会で金メダル獲得が目標の50個を下回り、日本の後塵(こうじん)を拝した。主要紙は日本の東京五輪に向けた選手強化が実を結んだと伝える一方、自国については「伝統的なお家芸への依存度を抑え、水泳や陸上などの基礎種目の育成に注力を」と総括している。
今回の大会で韓国選手団が獲得したのは、金49個、銀58個、銅70個の計177個。当初は「金65個以上、6大会連続総合2位」を目標に掲げていた。大韓体育会(韓国オリンピック委員会)は大会序盤から成績が不振だったため、金の目標数を65個から50個へと早々に引き下げたが、それすら達成できなかった。
日本勢のメダル数は競泳女子の池江璃花子が6冠に輝いたのをはじめ、金75個、銀56個、銅74個の計205個。金メダル数は史上2位で、1994年の広島大会以来6大会ぶりに韓国を上回った。
日本選手の活躍について、朝鮮日報は「日本は2020年東京五輪に向けて、長期にわたり投資を続けてきた。その成果が今回のアジア大会で実を結んだ」と指摘。「東京五輪の招致をきっかけに、日本は豊富なスポーツインフラをベースにエリートスポーツを発展させる体系的なシステムを構築した」と論じ、同時に「生活に密着したスポーツ教育の裾野を広げたことで基礎種目の基盤がしっかりしているため、エリートスポーツへの集中投資はシナジー(相乗)効果を生み出している」とも解説した。
一方、韓国勢に関しては「基礎種目は依然として振るわず、お家芸は全体(各国)のレベルが上がっているため苦戦した。水泳で金19個、陸上で金6個など基礎種目で多数のメダルを獲得した日本とは大違いだ」と嘆息。「(テコンドーなど)伝統的なお家芸への依存度を抑え、水泳や陸上などの基礎種目の育成に力を入れなければ、日本に奪われたアジアの『ナンバー2』の座を奪還することはできない」と訴えている。
中央日報は東亜大学スポーツ科学部のチョン・ヒジュン教授の「日本は学校で体系的な体育教育を行い、クラブ活動によって自然に選手を輩出する。基礎種目が堅実な日本を韓国が追い抜くのは事実上難しい」との見方を紹介。チョン教授は「韓国は全体スポーツ登録選手が約12万人だが、日本は野球やサッカーへの登録選手が100万人を超える。生活体育の裾野が広い日本が、エリートスポーツ支援を増やせば韓国が負けるのは当然。韓国も入試制度改革など変化が必要な時期」などと主張した。(編集/日向)
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