2018年9月3日、新浪新聞の微博（ウェイボー）アカウント・頭条新聞によると、山東省で横転したトラックの積み荷を周辺住民が持ち去る事件が発生した。

記事によると、8月31日、山東省徳州市で、モモを満載したトラックが乗用車と正面衝突する事故が発生し、積み荷のモモが散乱、運転手は重傷を負ったという。警察官が現場に駆け付けた際、20人余りの群衆が散乱したモモを拾っており、警察官が警告したところ多くの人はその場を去ったものの、十数人の中高年女性は引き続きモモを拾い集めていたという。

こうした行為に、警察官が再び警告すると数人の村人はいかにももっともらしくまくし立て、「法を犯しているとでもいうのか？」と逆ギレ。警察官は、「集団で略奪する行為は、5日以上10日以下の拘留処分、並びに500元（約8000円）の罰金となり、犯罪と見なされれば刑事責任も追及される」と述べている。

これに対し、中国のネットユーザーから「自分のものではないものを持ち去ったらそれは違法だろうに」との指摘があったが、「この人たちは本当に法律を知らないわけじゃない。ただ、大勢いると往々にして法的責任を問われないことをよく知っているだけ」というコメントもあった。

また、「中国のおばちゃんにはこれっぽっちも良い印象がないのはなぜだろう」「こういうおばちゃんたちは、他人からうまい汁を吸うのが好きで、吸わないと気分が悪くなるんだよ」「山東は孔子や孟子の故郷なのに。やはり儒教というのは偽善であり、中国の道徳は地に落ちたというのが分かる」などの意見もあった。（翻訳・編集/山中）