Record China 2018年11月9日(金) 18時30分
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9日、首相再任後に3度日本を訪れたマレーシアのマハティール首相について、環球時報は「マハティール氏は『親日』なのか?」との論評を掲載した。写真はマハティール首相。
2018年11月9日、首相再任後に3度日本を訪れたマレーシアのマハティール首相について、環球時報は「マハティール氏は『親日』なのか?」との論評を掲載した。以下はその概要。
マハティール氏が5~7日にかけて日本を訪れた。5月の首相就任以降、訪日は3度目だ。同氏は日本に最も頻繁に足を運ぶ東南アジアの政治家となったように見える。日本メディアは同氏を「親日」と形容し、日本政府は日本とマレーシアとの関係発展への貢献をたたえるために秋の叙勲で桐花大綬章を授与した。日本政府は間違いなく同氏を重視し、その「ルックイースト政策」に積極的に応えている。
「ルックイースト」はマハティール氏が最初の首相就任時(1981~2003年)に打ち出した核心的政策だ。政策推進プロセスで日本は最初の、そして最も重要な学習対象となった。「マレーシアは日本を手本とし、日本の発展モデルの学習を通じて工業化を実現すべき」というのが同氏の考えだ。この政策のもと、マレーシア経済は急速な成長を遂げ、マハティール時代の輝きをつくり上げた。
マハティール氏が首相再選後に再び「ルックイースト」を掲げたのは、この政策に新たな活力を注入したいとも考えたからだ。具体的に見てみると、日本との2国間経済協力の発展に重点が置かれている。
マハティール氏は日本との関係強化を重視しているが、それには戦略レベルの考量も存在する。同氏は過去の演説で何度も中国と日本に触れており、今回も例外ではなかった。7日の座談会では「中国はアジアのリーダーになることを希望しているが、これは日本の後退を意味しない」「日本の人口は中国のわずか10分の1だが、努力によって中国と対抗する力を持っている」などと強調。もし、これがナジブ前政権の対中政策への批判と関係があるのなら、その中には「均衡への深慮」が含まれている。つまり、日本との関係を強化して中国・マレーシア関係とのバランスを取り、経済などの分野での対中依存度を引き下げようというものだ。
はっきりと見て取れるのは、対日協力を積極的に発展させようとするマハティール氏に功利目的があるということだ。これは「親日」とは呼べない。同氏には独特の外交哲学があり、中でも民族主義、実用主義、ビジネス・発展重視、積極的なバランス外交は突出している。だからこそ、日本に積極的に学ぶと同時に、中国との友好協力でも功績を上げ、「中国人が尊敬する古い友人」と称されるのだ。目下、同氏の「ルックイースト」もバージョンアップしている。中国がマレーシアの協力、学びの対象となったことが新「ルックイースト」の最大の特徴だ。(翻訳・編集/野谷)
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