<中国旅游>漢詩を詠み、山水を楽しむ―江西省・廬山

Record China    2012年8月11日(土) 17時13分

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8日、廬山は山水を謳う詩歌のゆりかごである。その独特な姿に、歴代の詩人や文人墨客が魅了されてきた。漢詩を詠みながら、名詩人が描写した山水の美しさを体験しよう。

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2012年8月8日、廬山(ろざん)は山水を謳う詩歌のゆりかごである。その独特な姿に、歴代の詩人や文人墨客が魅了されてきた。李白(りはく)だけでなく、陶淵明(とうえんめい)、白居易(はくきょい)、蘇軾(そしょく)などの有名な詩人が廬山を巡って多くの傑作を編んだ。漢詩を詠みながら、名詩人が描写した山水の美しさを体験しよう。

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廬山の瀑布を望む

日は香炉を照らして紫煙を生ず、

遥かに看る瀑布の前川に挂かるを。

飛流直下 三千尺、

疑うらくは是れ銀河の九天より落つるかと

李白の七言絶句である。「日光が香爐峰を照らすと、紫のかすみが立ち、非常に美しい。遙かな滝が長い川を垂らしたように見える。三千尺ほど飛ぶような流れがまっすぐ落ちているのは、天の川が天空から落ちてくるかのようである」というように廬山の美しさをいきいきと描写した。

廬山は江西省にあり、国内で有名な観光地と避暑地である。「春山は夢の如く 夏山は滴の如く 秋山は酔の如く 冬山は玉の如し」と言われ、まるで天然の山水画のようだとされる。また、廬山の地質構造は複雑で、地殻変動によって断層になっており、険しい峰々を雲に覆われているさまが美しい。中国語で「雄」「奇」「険」「秀」の四文字がふさわしい形容と言われている。

湖・橋・あづまや・築山が一体となる公園「花経(かけい)」、5人の老人が話し合っているかのように並び立つ五つの峰「五老峰(ごろうほう)」、天橋・人頭石・錦繍峰など諸名勝がある谷「錦繍谷(きんしゅうだに)」などは見逃せない自然観光スポットである。天候によっては山から霧雲、雲海が見える場合もある。

清代(1636〜1912年)から避暑や療養地として利用されていたため、欧米の宣教師や商人、要人らがここに公館や別荘を建て、現在もヨーロッパ風の別荘が険しい山中に立ち並んでいる。また、蒋介石夫婦の「美廬」という別荘は優雅な造形が大自然と融け合い、個性的な風格を持っている。観光客はそれぞれに様式の異なる建築が楽しめるとともに、中国の伝統的な庭園芸術の美も楽しめる。

廬山は中国の他の名山と同様、宗教文化と縁が深い。頂(いただき)には現在でも仏教・道教・イスラム教・カトリックの寺廟や教会があり、幾多の宗教が共存するという珍しい現象が見られる。

名産物と言えば、“三石料理(石鶏→石カエル、石耳→イワタケ、石魚→じゃこのような小魚)”をお勧めする。そして、湿潤な高山気候に恵まれた廬山のお茶も有名である。霧がよくかかるので味がよい。緑茶で作られたお餅もお勧めである。

※本記事は楽旅中国(らくたびチャイナ)の特別提供。楽旅中国は、中国青年旅行社(CYTS)傘下で展開する中国旅行専門の日本語オンラインサービスです。

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