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中国の月探査、なぜ知られていない?―米メディア

Record China    2018年12月7日(金) 15時0分

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7日、環球網は、「中国が間もなく展開する月着陸の使命、あなたはなぜ何も知らないのか」とする米メディアの記事を紹介した。写真は月。

2018年12月7日、環球網は、「中国が間もなく展開する月着陸の使命、あなたはなぜ何も知らないのか」とする米メディアの記事を紹介した。記事では、中国の月探査とそれに関する西側メディアの報道について分析されている。

記事が引用したのは、米誌フォーブスの5日付の記事だ。同記事は、米航空宇宙局(NASA)のジム・ブライデンスタイン長官が先週、「米国は今、月の表面へ戻ろうとしている。われわれがこれを実現するのは、みんなが思っているよりずっと早い時になるだろう」と述べていたことを紹介し、「だが中国の月への上陸は、みんなが想像するよりもっと早い」と伝えた。

その上で記事は、中国が月の裏側への探査機着陸を目指していることを紹介。嫦娥4号探査機を今月8日に打ち上げる計画だとし、「中国国家航天局はもうすぐ、世界初の月の裏側へ探査機を着陸させる機構となる。これは今月31日に実行する。専門家は、着陸成功率は50%としているが、これには多くの謎がある。もしこれをNASAが行えば、西側のネットは盛り上がるだろう。では、なぜ中国がこれを行っても西側を揺るがすことはないのだろうか」と疑問を投げかけた。

この理由について記事は、「中国の宇宙プロジェクトについてはほとんど報道されない。報道されたとしても、米国が『レーザー兵器』に反対するというニーズのためだ」と指摘。しかし、「この説が成立するとしても、嫦娥4号が中国以外では注目されないことの理由とはならない」としている。

この点について、宇宙業界のアナリストであるブライアン・ ハーベイ氏は、「西側諸国の中国宇宙プロジェクトに関する報道は極めて少なく、ほとんどの人は中国が宇宙プロジェクトを進めていることを知らない。中国が月に上陸し、火星に向けて(ロケットを)発射することを知ったなら、多くの人が驚くだろう」と述べている。

ハーベイ氏は続けて、「西側では、中国が成し遂げたことの多くが報道されておらず、知らない人が多い。これは、かつて宇宙競争の初期に西洋人が旧ソ連の成し遂げたことに驚いたことを想起させる」とも語った。さらに、「57年に旧ソ連が世界初の人工衛星を打ち上げた時、米国人の多くがヒステリックな反応を示した」と紹介し、「中国の真の技術的な実力は、西洋国家の優越感にもとる。これらの国は、自分たちが他の人よりも優れているわけではないことに気が付くだろう」と述べた。

記事は、「われわれは、より大きな視点から月探査機『嫦娥4号』を見るべきではないだろうか。NASAの宇宙プロジェクト費用は毎年359億ドル(約4兆円)なのに達し、欧州宇宙機関の支出は毎年57億ドル(約6440億円)、中国の支出は49億ドル(約5540億円)にすぎない。しかも、中国は今月に月の裏側への着陸を行うだけでなく、来年には月でサンプルを回収して地球へ帰還させる嫦娥5号探査機の計画もある。数年前、中国メディアが嫦娥3号の月着陸を生中継したが、嫦娥4号の画期的な使命は、中国メディアによって世界中へ生中継されるだろう。この時、宇宙が澄んでいて、皆がしっかりと見ていることを望む」と結ばれている。(翻訳・編集/山中)

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