浙江省麗市遂昌県に住む女性、章さんに宅配便の荷物が届いた。しばらく前に通信販売で注文したサプリメントだった。箱を開けたところ、中からワニが出てきた。中国メディアの澎湃新聞などが14日付で報じた。

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章さんはサプリメントをまとめ買いしたので、比較的大きな箱がいくつも届いた。そこで中身の確認を始めた。一つずつ開けた。4個目の箱を開けようとした時、変だなと思った。臭うのだ。発泡スチロールの箱のふたを取り除いた。中を見て息をのんだ。入っていたのはワニだった。

通報を受けた警察官がやって来た。ワニと一緒に、大きなトカゲも入っていた。2匹ともすでに死んでいた。章さんが感じた異臭は腐敗臭だった。箱の中には肉の塊も入っており、宅配便で生きたワニとトカゲを送ろうとしたと推察できた。

ワニの種類はクロコダイル属に分類されるシャムワニと分かった。中国では人工繁殖国家重点保護動物に指定されている。ワニの尾には当局による野生動物管理専用標識のカードが付けられていた。入手や飼育の経緯などの情報が記載されてているカードで、発見されたワニは合法的に飼育されていたことが分かった。中国国内で売買することも合法的だ。

章さんは、ワニ購入の注文をしていない。しかし、箱につけられていた荷札は確かに、章さん宛てとなっている。警察は宅配便会社に調査を求めた。発送場所は中国北部の遼寧省と分かった。宅配便会社は、何らかのミスで違う荷札を着けてしまったと認めた。警察は宅配便会社の協力を求め、さらに詳しい経緯を調べる考えだ。

警察関係者によると、シャムワニを飼育するのは基本的に合法。申請が必要だが、入手の経緯などを証明して問題ないと認められればよい。ただし飼育条件の問題があり、個人の家庭でシャムワニを飼いたいと申請しても、許可されるとは思えない。章さんには、個人による非合法な飼育のために売られたシャムワニが配達された可能性がある。シャムワニを非合法に飼育した場合、ワニを没収した上で処罰の対象になるという。（翻訳・編集/如月隼人）