Record China 2018年8月14日(火) 11時0分
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13日、中国が誇る映画監督、チャン・イーモウ氏が、先日出演した対談番組で14年11月に83歳で亡くなった俳優の高倉健さんのエピソードを披露した。写真は映画「単騎、千里を走る。」より。
2018年8月13日、中国が誇る映画監督、チャン・イーモウ(張芸謀)氏が、先日出演した対談番組で14年11月に83歳で亡くなった俳優の高倉健さんのエピソードを披露した。
チャン監督はまず、過去に映画がどれだけ人々を熱狂させてきたかなどについて語り、「最も印象深かった映画」として1970年代の北朝鮮映画の名を挙げる。「それから…」と語り始めたのが高倉さんのエピソードだ。
「高倉健は1つの名詞だ」と話すチャン監督は、「硬骨漢、クール」などの言葉で高倉さんを表現する。そして、会う約束をした時はいつも早くから準備をして待っていてくれたことなどを口にし、さらに高倉さんが主演した雲南省が舞台の映画「単騎、千里を走る。」へと話は進む。
チャン監督によると、この作品は「初めて椅子に座ることなく撮った映画」なのだそうだ。その理由について、監督は70歳を過ぎていた高倉さんが出番のないシーンでも立って撮影を見守っていたこと、これが高倉さんの仕事に対する心構えであることを説明し、「この姿に非常に驚かされた私は撮影チームにすべての椅子を撤去するよう命じた」と明かす。さらに、高倉さんからプレゼントされた時計についても「相手に気まずい思いをさせまいと、彼はまず自分の腕に着けた時計を『ちょっときつい』と言って私に試させる。そして『ぴったりだから、どうぞもらってください』『あなたが着ける方がよりふさわしいと思う』と言うのだ」と紹介。監督はこうした心遣いを後になって知り、感動したそうだ。
チャン監督はまた、高倉さんがエキストラを前に涙を流したとのエピソードも披露。受刑者を演じたエキストラが本当の受刑者だと知った高倉さんはとても驚き、撮影終了時に「彼らに話をしたい」と監督に打診してきたそうだ。高倉さんはそれまで自ら「話をしたい」などと要求したことはなく、当日、受刑者らの拍手を受けて立ち上がった高倉さんは話し始めてすぐに涙声となり、「皆さんはまだ若い。これから先があるのです。皆さんがやり直すこと、人のためになることを願っています」というようなメッセージを残したという。
監督は身振りを交じえて「年を重ねた人が手で顔を覆って涙を流す姿を初めて見た」とも話し、100人を超える撮影スタッフ全員がその姿を見て泣いたことも明かしている。(翻訳・編集/野谷)
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