韓国・中央日報などは2019年2月28日付で、「訪韓日本人観光客が韓国の伝統市場で買いたいもの」の1位にポソンが選ばれたと伝えたことが、韓国のネット上で注目を集めている。

記事によると、韓国観光公社は1～15日、フェイスブックで日本人を対象に「韓国の伝統市場で買いたいアイテム」について調査を行った。計495件の回答があり、1位にはポソン（10．3％）が選ばれた。

ポソンとは韓国の足袋のこと。一般的に外側は花柄など派手な柄のジャージ素材、内側はボア素材、底の部分には滑り止めがついている。韓国では「お年寄りが愛用する」とのイメージが強いという。

2位以下には靴下（9．3％）、粉末調味料（6．1％）、スティックコーヒー（5．1％）、ステンレスタッパー（4．8％）モンペ（4．4％）が続いた。

記事は「昨年冬にある日本人漫画家が絶賛したことがきっかけで、日本でポソンの人気が急上昇した。韓国と違い、日本ではさまざまな年齢層に人気がある」と説明した。

同記事に対して、韓国のネットユーザーからは「韓国人がダサいと言って捨てるものが外国人の目には魅力的に映るようだ」「海外では何が売れるか分からないね。米国ではカッ（韓国伝統笠子帽）が売れ、日本ではおばあちゃんたちの靴下が売れている」と驚く声が上がった。

また、人気の理由については「日本の家の床は冷たいから」「日本は韓国のように床暖が一般的じゃないから家の中でも靴下が必須」「家の特徴を考えると、ポソンは日本人にぴったりだ」「最近のポソンは柄も多様でかわいいから目を引くのだろう」などの声が上がった。一方で「495人のうち10％が選んだだけで人気？ 実際は大して売れてないだろうな」と疑う声も出た。

その他、「小さい市場でひっそりと売ればコスパのいい観光商品に成長するだろうけど、こういう記事が出ると必ず大企業が入ってきて低価格の市場商品を高価なブランドに変える。そしてまた一つ、市場が消えてしまう」と懸念する声や、「日本人観光客は本当に安いものしか買わない（笑）」「裕福な国で暮らしているんだからちょっとは高いものを買ってよ！」などの“ツッコミ”も寄せられた。（翻訳・編集/堂本）