中国の陝西省渭南市の病院で7月29日、医者と患者が大乱闘になる事件が発生した。澎湃新聞網が伝えた。

当日未明、腕をけがした男性が病院の救急外来に駆け込んだ。医者が問診をしたが、男性とその同行者は酒に酔っており問診に協力しなかったという。さらに、医者を押しのけたり椅子を振り上げて脅迫したりと挑発的な行為を行った。

異変に気付いた他の職員が駆けつけ、担当医はその場から去ろうとしたが、患者とその同行者は後を追い、最終的に双方入り乱れる乱闘に発展した。この事件で医者を含む病院側のスタッフ3人が負傷した。患者の男性は「医者は暇そうだったのに、すぐに手当てをしてくれなかった」と語っており、病院側は「重症患者がおり、順番に対応していた」と説明している。

ネットに出回った映像は白衣を着た医者が患者を殴る場面が映っているが、病院側は一部始終を記録したものではないと述べている。この事件についてネットでは「医者は正当防衛」「患者が医者を殴る事件がたびたび発生するが、医者が反撃してはいけないなんて不公平」「確かに暴力は良くないが、問題は素養が低い患者が存在することだ」と医者を擁護する声が大半を占めている。事件について現在警察が対応を進めている。（翻訳・編集/内山）