Record China 2019年1月12日(土) 0時20分
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8日、韓国メディアは、強盗強姦を犯し逃亡生活をしていた容疑者が、事件当時から19年越しで逮捕されたと報じた。写真は韓国の仁川空港。
2019年1月8日、韓国・東亜日報によると、強盗強姦犯が19年間にわたる逃亡生活の末、公訴時効が成立したと勘違いして逮捕されていたことが分かった。逮捕直前、家から出てきたイ容疑者は、警察が近付いても平然とした様子でおり、刑事2人に捕らえられ、逮捕状に書かれた「強盗強姦」の文字を見ても「そんなことをした覚えはない」と言ったという。
記事によると、2018年9月5日に逮捕されたイ容疑者は、1999年にソウルで女性4人を拉致し現金を奪い、性的暴行を加えた4人組のうちの1人だという。イ容疑者を除いた残りの3人はその年に検挙され、懲役13年から17年の実刑を受けた。しかし、イ容疑者のみ逃亡生活を19年間続けていた。
1999年3月に強盗強姦を犯した翌月、捜査網が近づいてきているのに気づいたイ容疑者は、偽造のパスポートを使用し中国へ逃亡した。イ容疑者が拉致した女性のカードを利用しATMで現金を引き出した姿が監視カメラに記録されており、それがテレビに報道され、すぐに海外へ逃走することを決めたという。イ容疑者は中国へ逃走した後一度韓国に戻り、2000年に再び偽造のパスポートを使用し米国へ逃亡し、日雇いの仕事やマッサージ店などを転々としながら生活していた。
イ容疑者の強盗強姦罪の公訴時効は15年で、2014年3月には時効満了になるはずだった。そのため2017年10月に韓国に再入国し、暮らしていたという。しかし、イ容疑者は刑事訴訟法上で「犯人が刑事処分を免れる目的で国外にいる場合、その期間は公訴時効が適用されない」ことを知らずにいたそうだ。記事は、「逮捕当時も平然と振舞えていた理由は、公訴時効が切れたと勘違いしていたため」だと伝えている。
警察がイ容疑者の足取りの手掛かりをつかんだのは、2018年3月だった。仁川空港出入国管理事務所が「怪しい人がいる」とイ容疑者の件を警察に伝えた。2017年10月に韓国に再入国したイ容疑者には出国記録がなく、出国時に偽造のパスポートを使ったのでは、という内容だったという。それを機に警察はイ容疑者を追跡し始め、今回の逮捕に至った。イ容疑者は2018年9月に強盗強姦罪の容疑で起訴され、現在第1審の審理中だという。
これを受け、韓国のネットユーザーは「すごい警察だ」「犯人を最後まで追跡した警察の方々、お疲れ様」「出入国管理事務所の職員が警察に伝えたことが、逮捕のきっかけになったね。警察の方々頑張って」などねぎらいの言葉を残している。
一方、「公訴時効を無くすべきだ」「公訴時効が誰のために、なぜあるのかがわからない。犯人らのためにある制度な気がする」「時効を30年以上に延ばすべき」「こういう犯罪は公訴時効を無くしてほしい。被害を受けた人の心の傷は一生治らないだろうに」と、公訴時効の在り方に疑問を呈する声も寄せられている。(翻訳・編集/仲野)
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