Record China 2012年7月4日(水) 17時57分
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1日、台湾出身の作家・廖信忠氏はブログエントリー「中山群衆事件から考える」を発表した。写真は4月、南京市の不動産展示会。欠陥住宅だとして返金を求める購入者が抗議活動を行った。
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2012年7月1日、台湾出身の作家・廖信忠(リャオ・シンジョン)氏はブログエントリー「中山群衆事件から考える」を発表した。
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1980年代、台湾人が中国本土人に抱いていた印象は「野次馬好き」というものだった。なにかあればすぐに人だかりができる。先日、広東省中山市で群衆事件(デモや暴動、ストライキなど群衆が集まって起きた騒ぎを指す中国当局の用語)が起きた。当初は数万人の暴動だと伝えられていたが、当局の説明によると参加者はごく少数。しかもほとんどが「真相を知らずに集まった野次馬たち」だという。
「真相を知らずに集まった野次馬たち」とはここ数年、中国でよく言われる言葉だ。なるほど、中国で起きる群衆事件は何の予兆もなくいきなり発生し、しかも発端とは無関係な方向にエスカレートすることが多い。
中国の人々の不満が高まっていることも確かだろう。だがそれ以上に問題なのは「共産党と政府を信じて欲しい」という言葉がたんに口先だけのもので、普段からその努力がなされていない点にある。
野次馬たちの騒ぎにより暴動がエスカレートしていけば、それは前近代中国における王朝交替から何の進歩もないことを意味するだろう。必要なのは市民社会を構築し、政府と民間の対話を実現することだ。
「真相を知らずに集まった野次馬たち」は不必要だ。必要なのは「真相を知って集まった市民たち」なのだから。(翻訳・編集/KT)
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