2018年7月12日、中国の四川省成都市で同日、バスに乗った年配男性が席をめぐって少年を泣かす騒動が起きた。

当日、バスに乗った男性は空いている席がないことを確認すると、1人で座っていた小学生ほどの男の子に近寄り席を譲るよう要求。少年が譲らないと、強引に席に座ろうとし、揚げ句の果てには膝の上に座ってしまう。それでも効果がないと見ると、今後は無理やり少年を引っ張り、自分が席に着いた。

この行動に外の乗客が憤慨し、口論に発展。目撃者は「男性は少年に対して『みなしごだろ！だから教養がないのだ』と侮辱的な言葉を発し、自分は障害持ちだから席に座って当然だと主張していた」と証言している。無理やりどかされた少年は泣き叫び、ネットでは男性に対する批判が大半を占めている。

中国ではこうした問題がたびたび起きている。先月13日には、湖北省武漢市の地下鉄で、女性に席を譲るよう求めるも譲ってもらえなかった年配男性が女性をビンタする騒動が起き、同月19日には上海市でバスに乗車した年配男性2人が女の子2人に対し強い口調で席を譲るよう求め他の乗客と口論になった。こうした問題に対しネットでは「体が不自由や人や年配者に席を譲るのは正しい行為だが、年寄り風をふかして無理やり席を奪うのはおかしい」の声が代表的な意見となっている。（翻訳・編集/内山）