コスプレやモノマネで個性を表現、卒業写真にこだわる中国の大学生たち―SP紙

Record China    2012年6月13日(水) 20時59分

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11日、中国の大学生は卒業写真に自分らしさを表現しようと躍起になっている。ただ卒業証書を手に持ってカメラに写るのではなく、できるだけ他人と異なる姿で写ろうとする。写真は5月、卒業写真を撮る山東師範大学の女子学生ら。

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2012年6月11日、シンガポールの英字新聞ザ・ストレーツ・タイムズは「中国の大学卒業生が見せる遊び心」と題した記事を掲載した。12日付で環球時報が伝えた。

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まもなく卒業式を迎える中国の大学生にとって、最も大切なことは「いかにして自分の卒業写真を撮るか?」だ。西安の学生はレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を模倣して学生食堂で卒業写真を撮影。南京の女子大生は青い上着に深緑のスカートという「中華民国スタイル」で写真に収まり、広東の大学生はヘルメットをかぶった「労働者スタイル」で写った。

こうした卒業写真は中国の今の若者たちの考え方を反映している。今年の大卒者の多くは「90後(1990年代生まれ)」の若者で、彼らにとって個性は最も重要なアイテムなのだ。中国の若者文化に詳しい専門家は「今の若者は自分を表現することにこだわりを持っている。また伝統を覆したいと願う気持ちも強い。こうした傾向は10年前の若者には見られなかった」と指摘する。

最近の卒業写真には2つの流行があり、そのうちの1つは「清純スタイル」で、古き良き時代をしのばせる学生服姿のもの。もう1つはお笑いや恐怖、暴力をテーマにした「奇抜スタイル」で、キスシーンや自殺シーンなどを再現した写真もあるという。大人たちから見れば「やりすぎ」としか思えないものも少なくないが、こうした写真を大学生たちが卒業記念に撮りたがる風潮について、「4年間の大学生活は彼らにとって人生のなかで最も自由奔放に過ごした時間。それに別れを告げるのだから、おかしな卒業写真を1枚撮ったところで別に大したことではない」という意見もある。(翻訳・編集/本郷)

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