中朝首脳が100日間に3回会談したことが示すもの―中国メディア

人民網日本語版    2018年6月23日(土) 14時20分

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北朝鮮の金正恩委員長が100日の間に3回訪中し、習近平国家主席と会談した。双方が中朝の上層部交流に新たな歴史を開き、中朝関係の新たな章を開いたことに、国際世論は強く注目している。写真は北朝鮮・平壌(ピョンヤン)市内のモニュメント。

北朝鮮金正恩(キム・ジョンウン)委員長が100日の間に3回訪中し、習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談した。双方が中朝の上層部交流に新たな歴史を開き、中朝関係の新たな章を開いたことに、国際世論は強く注目している。(文:華益文・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

100日間に3回の会談は歴史的と言える。時機を見ると、第1回は「特殊な時機で、重大な意義があり」、第2回は「朝鮮半島情勢が深く複雑に変化する肝心要の時」であり、第3回は米朝首脳会談後に「特に中国を訪れた」。効果を見ると、第1回会談後「中朝関係と朝鮮半島情勢は共に積極的な進展を得た」、第2回会談後「中朝間の重要な共通認識が一歩一歩実行に移されており、中朝の友好協力関係は新たな生命力と活力にみなぎり、朝鮮半島の対話と緩和の勢いは力強く固められた」。第3回会談の成果も絶えることなく顕在化していく。

歴史的会談はいくつかの深い啓示をもたらした。

中朝関係は平等な国家間関係であり、両国は共に独立自主の外交政策を遂行し、国際関係の基本ルールを遵守しており、互いの内政に干渉していない。この意味において両国関係は正常な国家関係だ。だが相対的には、中朝両国は陸続きで、苦楽を共にし、深く厚い友好の伝統があるうえ、共に社会主義国であり、党間関係が重要な位置を占める。この特殊性は両国の共通利益にかない、地域の平和・安定・発展の大局にかなう。

中朝の友情はさまざまな複雑な情勢による試練に耐えたうえ、新たな情勢の下で強化され、両国民共通の貴重な財産となった。中国側は朝鮮との伝統的友好を大切にし、朝鮮の国家の富強、社会の安定、国民の幸福を望んでいる。北朝鮮が発展を図り、安全を求めていることを、中国側は支持し、助けたいと考えている。一方で、朝鮮半島の非核化と恒久的な平和・安定は人心の向かうところ、大勢の趨くところだ。朝鮮半島の非核化を堅持し、朝鮮半島の平和・安定を維持し、対話によって問題を解決するという中国側の立場は明確であり、朝鮮半島で戦争や混乱が起きることは断じて認めない。これは中国にとって責任ある大国として引き受ける地域的責任、国際的義務でもある。

中国は朝鮮半島問題で建設的役割を果たしている。中国は平和的発展、協力・ウィンウィンの基本的理念によって朝鮮半島問題を見続け、取り扱い続けている。中国はこれまで第三国を標的に派閥を組んだことはなく、勢力範囲を追い求めたこともない。中国はこれまで同様、朝鮮半島問題で建設的役割を果たす。朝鮮半島問題におけるこれまでの中国側の立場、提案、言行はいずれも地域の平和・安定・発展維持の大局に立ったものだ。

中朝の戦略的意思疎通の継続は両国首脳の3回の会談での重要な共通認識だ。会談そのものが両国の戦略的意思疎通を示し、両国指導者の知恵を示した。現在、中朝間の重要な共通認識は一歩一歩実行に移されており、両国の社会主義事業は新たな征途へ邁進し、中朝の友好協力関係は新たな生命力と活力にみなぎり、朝鮮半島の対話と緩和の勢いは力強く固められた。一方で、地域と世界の情勢は依然複雑で変化に富む。こうした中、上層部交流を継続し、戦略的意思疎通を強化し、世界の発展の大勢と中朝関係の大局をしっかりと把握し、両国首脳の歴史的会談が創造した新たな契機をしっかりと捉えれば、双方は両国関係の政治的基礎を揺るぎないものにし、中朝の友好協力関係を一層着実に前へ発展させ、地域と世界の平和・安定・発展に新たな貢献をすることが必ずできる。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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