「長寿」が増えるのは良いことだが…社会保障制度の整備が追い付かず―中国メディア

Record China    2012年6月3日(日) 7時15分

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5月31日、「中国長寿の郷」が2007年の開始以来、24カ所に上っている。中国政府の後押しを受け、今後も急増する見通しだが、その一方で「長寿の質」が問題視されている。写真は広西チワン族自治区の「長寿の郷」で暮らす98〜107歳のお年寄りたち。

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2012年5月31日、中国老年学学会が認定する「中国長寿の郷」が2007年の開始以来、24カ所に上っている。現在も20カ所が申請中。中国政府の後押しを受け、今後も急増する見通しだが、その一方で「長寿の質」が問題視されている。新華社通信(電子版)が伝えた。

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「中国長寿の郷」に認定されるための条件は、100歳以上のお年寄りが10万人当たり3人以上いること。広西チワン族自治区河池市の巴馬(バーマ)瑶族自治県は100歳以上のお年寄りの割合が、国連が定める「世界長寿の里」の認定基準を上回り、世界一の長寿の里として知られる。

こうした「長寿の郷」を認定する動きが中国政府の後押しを受け、近年活発化しているが、その一方でお年寄りが安心して生活するための社会保障制度の整備は相変わらず進んでいない。名誉ある称号は受けたものの、そこで暮らすお年寄りの生活水準は低く、子どもが巣立った後に1人または老夫婦だけで暮らす「空巣老人」も少なくない。

こうした現状を受け、広西チワン族自治区老年学学会の斉白鴿(チー・バイゴー)秘書長は「お年寄りがもっと幸せを感じられる長寿を模索しなければならない」と指摘。「経済発展の遅れ、低い生活水準、『空巣老人』の増加、社会保障制度の不備といった問題が中国社会に試練を与えている。もっと長寿を心から喜べる社会にすべきだ」と話している。(翻訳・編集/NN)

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