防水工事全体の80%が手抜き、悪徳施工業者による被害が増大―中国

Record China    2012年6月1日(金) 9時9分

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26日、中国・北京市で中国の地下防水と建築安全に関するフォーラムが開かれた。現在中国の防水工事全体の約80%に水漏れが確認されている。写真は湖北省武漢市のマンション。

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2012年5月26日、中国・北京市で中国の地下防水と建築安全に関するフォーラムが開かれた。大衆ネットが伝えた。

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フォーラムでは現在の住宅の防水状況について議論が交わされた。それによると、現在中国の防水工事全体の約80%に水漏れが確認されている。とくに地下室の防水工事はずさんなものが多く、雨が降るたびに水漏れするケースが後を絶たないという。

また、北京市の地下鉄10号線では、18カ所の駅で水漏れが確認されており、武漢市中山公園の地下通路も水漏れが酷いためついには封鎖となった。現在の防水材や防水技術は日増しに向上しているが、なぜか防水状況はよくなるどころか、逆に悪化している。

その原因として考えられるのが、手抜き工事である。中国の規定では、住宅の防水保障期間を5年と定めており、5年経てば仮に住宅の防水機能に問題が生じても業者は責任を負わなくても済むため、この規定の5年を逆手に取った施工業者は、防水効果は悪いが安価な国内産の防水材を使い、経費を浮かせるため防水機能が5年ほどしか維持できないような施工を行う。

しかし海外の防水材を使用し、施工をしっかり行っても防水機能は30年ほどで、住宅用地の使用期間70年にはほど遠い。そのため中国の住宅の品質向上において、防水機能の改善は今後の大きな課題の1つといえよう。(翻訳・編集/内山)

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