中国に輸出のバナナ、大量に返品される=「南シナ海問題の影響」説も―フィリピン

Record China    2012年5月28日(月) 15時29分

拡大

25日、フィリピンから中国へ輸出したバナナがまったく売れず、大量の返品が発生している。写真は海南省。

(1 / 4 枚)

2012年5月25日、フィリピン紙フィリピン・スターによると、フィリピンから中国へ輸出したバナナがまったく売れず、大量の返品が発生している。主な原因はフィリピン産の果物から輸入植物検疫措置の対象となる病害虫(検疫有害動植物)が発見されたことにあるとされているが、フィリピンの輸出業者は中国との間で問題になっている南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)事件の影響を心配しているという。27日付で中国新聞社が伝えた。

その他の写真

フィリピンのバナナ栽培・輸出業者協会の責任者は、中国はフィリピン産バナナの輸入を認めているものの、中国人消費者がほとんど購入しないため、このままの状態が続けば返品がさらに増加すると懸念を示した。すでにコンテナ約240個分のバナナがフィリピンに返品されており、今後さらにコンテナ100個分前後が返品される予定だという。

バナナはフィリピンで5番目に多い輸出農産物で、大半が中国向けに輸出されており、11年は中国が輸入したバナナの85%をフィリピンが占めた。しかし、今年3月、フィリピン産の果物から検疫有害動植物が発見され、5月上旬以降、中国はフィリピン産果物に対する検疫を強化した。

中国政府はフィリピン産バナナの輸入を認めてはいるものの、フィリピンの輸出業者は長引くスカボロー礁問題の影響に不安を抱いているという。(翻訳・編集/HA)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携