Record China 2012年5月28日(月) 8時40分
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24日、中国で古典を暗記させるという昔ながらの教育スタイルの私塾がブームになっている。しかし、一部では数学や科学を教えないやり方は問題があると議論を呼んでいる。写真は遼寧省瀋陽市の私塾。
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2012年5月24日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、中国で古典を暗記させるという昔ながらの教育スタイルの私塾がブームになっている。しかし、一部では数学や科学を教えないやり方は問題があると議論を呼んでいる。25日付で環球時報が伝えた。
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広東省深セン市にある私塾・鹿鳴学堂では、教師が生徒たちに「私に続いて教科書を読みなさい」と指示を出している。使用する教科書は四書五経の中の一部で、毎日6時間、各冊を計600回読むという。同校は教師30人、生徒100人余りを擁する全日制の私塾で、期末テストなどの試験はない。
周囲にも全日制の私塾が十数カ所ある。こうした私塾が増加している背景には、親や教育者の伝統教育への回帰だけでなく、儒家思想によって道徳欠如の風潮を転換させ、子供に相応の価値観を持ってほしいと望んでいることなどが挙げられる。しかし、古典のみを重視し、数学や科学を教えない教育方法は、その効果に対する疑問など、一部で大きな議論を呼んでいる。
これに対し、鹿鳴学堂の創始者は「古典を熟読することによって、どんな教科も労少なくして自習できるようになる」と語る。ある親は「道徳観に欠けていたらどんな知識を学んだとしても無駄」と私塾への期待を表明。生徒も「普通の学校よりも好き。ここでは自分の能力に合わせて勉強できる」と話した。
全日制私塾の支持者は増加しているが、多くの親は私塾を通常の教育の代替ではなく補填とみなしているため、大都市での週末の私塾ブームがより盛んになるとみられている。(翻訳・編集/HA)
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