「正しい模倣」とは何か、日本の便座が教えてくれる―華字メディア

Record China    2018年6月20日(水) 7時50分

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14日、日本新華僑報網は、「日本の便座が『正しい模倣品』とは何かを教えてくれる」とする記事を掲載した。資料写真。

2018年6月14日、日本新華僑報網は、「日本の便座が『正しい模倣品』とは何かを教えてくれる」とする記事を掲載した。

記事はまず、中国人が日本に来て買い漁る日本の温水洗浄便座について「トイレという分野に最大の革命をもたらした」とし、「人が便器に近づくと便フタが自動で開く。まるで自分を歓迎してくれているようで心躍ると話す人もいる」とした。

その上で記事は、便座分野で日本は実は「後発者」であり「変革者」だと指摘した。

記事は、TOTOの創立者の大倉和親氏が1903年、旅先の欧州で見た光り輝く白いセラミック製の便器に衝撃を受け、当時の日本の下水道もない屋外の和式便所を近代化すると心に決め帰国し、1914年に日本初の洋式水洗トイレを開発したこと、1964年にスイス米国で温水洗浄機能付きの便座が使われ始めると「新たなカルチャーショックに直面して落ちこぼれた」日本は、伊奈製陶(当時)と東洋陶器(当時)がスイスと米国からそれぞれ温水洗浄便座を輸入して、3年後には国産化に成功したことを紹介。「日本は欧米のトイレを『模倣』して前進し、1970年代に入ると徐々に反撃を始めた」とした。

記事は、1980年に初代ウォシュレットが発売され「日本のトイレの逆襲が始まった」とし、TOTOが社員300人をモニターとして最適なお湯の温度は38度、肛門に当てる角度は43度という「黄金律」を導き出したことを紹介した。さらに1987年には、便座と便フタのソフトな閉止機能、ノズル位置の調節、消臭機能、リモコン操作機能などがついた「究極のトイレ」、「ウォシュレットQUEEN」が世に出たこと、90年代後半には日本メーカーが製造する水洗トイレは世界で最も効率的な節水トイレになったこと、さらに「便座」が「便器」を洗うようになるまで進化したことなどを紹介した。

記事はこうした日本のトイレ開発の流れを紹介した上で、「日本は数十年前まで『模倣大国』と呼ばれ、製品やアイデアの多くが欧米に由来するものだった。だが今日、日本がいまだに『模倣大国』だと考える人は少ない」と指摘。「日本人は、持ち込んできたものを絶えず研究・改良して細かな部分を最適化することで、世界から認められ、発祥地さえも追い抜いた。今では誰もそれが模倣であるか否かに関心を持つことはない」と結んだ。(翻訳・編集/柳川)

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