Record China 2018年6月21日(木) 7時0分
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19日、中国人民ラジオ局のウェブサイトは、サッカー・ワールドカップロシア大会で大会史上最大規模の偽チケット事件が起きており、3500枚分が中国に流れ込んだと報じた。写真はスタジアム。
2018年6月19日、中国人民ラジオ局のウェブサイトは、サッカー・ワールドカップロシア大会で大会史上最大規模の偽チケット事件が起きており、3500枚分が中国に流れ込んだと報じた。
記事は、先日重慶市の観光客90人が偽チケット事件の被害に遭い、現地でW杯の試合会場に入れなかったと報じられたことを紹介したうえで、「現在この事件で流通した偽チケットは1万枚あまり、被害総額は1億米ドル(約110億円)に達しており、中国人3500人が被害に遭っている」と伝えている。
問題になっているのは、ロシア・モスクワのANJI MSKという会社が販売するW杯チケットだ。駐ロシア中国大使館は「ANJI MSKはW杯ロシア大会組織委員会の署名入り書簡を掲げ、チケット販売権を持っていると称しているが、ロシア外務省や国際サッカー連盟(FIFA)はこの書簡を偽造としている。偽チケットを購入した場合は、速やかに旅行会社に連絡するとともに、警察に通報すること」とコメントした。
中国地域で今大会の販売ライセンスを唯一持つという代理店「盛開体育旅遊」の担当者は「今回の事件は典型的な転売行為。正規の販売ライセンスを持つと偽って客から先に代金を受け取るが、この時点で業者はチケットを確保しておらず、そこからチケットを探すという手法だ。結局ロシア政府に見つかってしまったため、チケットが手に入らなくなってしまった」と解説している。
この担当者はまた、今大会で現地のスタジアムで観戦するには正規のチケットに加えて、入国ビザ代わりにもなる「ファンID」という身分証明書が必要であることを指摘した。(翻訳・編集/川尻)
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