Record China 2012年5月22日(火) 8時34分
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21日、北朝鮮に拿捕された中国漁船と船員が釈放され、大連の正明寺漁港に到着、健康診断を受けた。拘束された船員は当初報じられたより1人少ない28人だったことも明らかになった。乗組員たちが当時の状況を証言している。
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2012年5月21日、人民網によると、北朝鮮に拿捕された中国漁船と船員が釈放され、大連の正明寺漁港に到着、健康診断を受けた。拘束された船員は当初報じられたより1人少ない28人だったことも明らかになった。乗組員たちが当時の状況を証言している。
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船酔いを理由に離船していた乗組員がいたため、実際に拿捕されたのは1人少ない28人だった。船長の一人、韓剛(ハン・ガン)氏によると、5月8日午後1時頃、黄海で操業中、ボートで接近し、乗り込んできた北朝鮮の軍人に殴打され、携帯、トランシーバー、財布などの所持品を没収されて物置に閉じ込められたという。
乗組員は船ごと北朝鮮の島に連行され、翌日、ハングルと中国語で「北朝鮮海域で違法操業した。罰金40万元(約500万円)」と書かれた文書に署名を求められた。船長が「GPSでは中国海域だった」と訴えると暴行を加えられ、署名を強制された。漁具や工具、燃料、食料から洗剤など、あらゆる物資が没収された。軍人は船長たちに衛星電話で船主と連絡を取らせ、「罰金を支払わなければ漁船を処分する」と伝えた。その後も2日おきに連絡を取り、最終的に罰金は1隻につき30万元に減額された。
9日朝、船長からの電話を受けた船主の一人、張徳昌(ジャン・ダーチャン)氏は他の船主と相談した結果、遼寧省政府に通報することを決めた。
船員たちは食事と北朝鮮側から支持された作業以外は、暗くジメジメした物置に閉じ込められていた。3平方メートルの部屋に10人が押し込められ、軍人の機嫌が悪いときは大小便もこの部屋でさせられていたという。
18日、韓船長は隙を見てGPSシステムから船主にメッセージを送信したが、翌日、軍人に送信履歴を発見された。韓船長は殴る蹴るの暴行を覚悟したが、拳は飛んでこなかった。この時、韓船長は「政府の交渉のおかげで気安く手を上げられなくなったのだ」と悟ったという。20日夜、韓船長はハングルで書かれた書類に署名し、釈放された。
乗組員28人が釈放されたという知らせを受け、大連の病院は健康診断を無料で行うことを決定、検査の結果、3人にめまいがみられ、他の乗組員の体には暴行の形跡があったという。
帰港した漁船3隻の船体には「政府、メディア各社に感謝します」と書かれた横断幕が掲げられ、21日昼には帰還を祝う宴会が開かれた。乗組員のほとんどは各自の船に戻っていったが、人生最悪の13日間を経験した彼らの表情は険しいままだった。(翻訳・編集/長河)
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