搭乗者はたった3人、上海発マニラ行きの航空便=南シナ海領有権問題で旅行業に大打撃―中国紙

Record China    2012年5月13日(日) 6時7分

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12日、新聞晨報によると、11日深夜1時に上海を出発したマニラ行きの飛行機の乗客はわずか3名だったという。中比関係は緊迫化、民間の交流にも大きな影響が出ている。写真は中国の旅行社によるツアー中止の資料図。

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2012年5月12日、新聞晨報によると、11日深夜1時に上海を出発したマニラ行きの飛行機の乗客はわずか3名だったという。南シナ海のスカボロー礁の領有権問題により、両国の関係は緊迫化、民間の交流にも大きな影響が出ている。

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クラーク国際空港からタクシーを利用するのは大部分が中国大陸や香港、マカオ、台湾からの旅行客だ。運転手は降りてきた乗客が3人だけだと知ると、失望の色を見せた。

対中関係の冷え込みにより、フィリピンではホテル、レストランなどの観光業が大打撃を被っており、現地で働く人々は政府の反中感情に反発している。

11日、マニラでは中国に抗議するデモ行進が計画された。約200名が中国大使館領事部の前に集まり、午前10時頃から抗議活動が始まった。参加者の多くは若者で、集まった報道陣のカメラに向かってスローガンを叫び、旗を振るなどしていたが、本気で怒っているようには見えない。結局、彼らは1時間余りで早々に解散してしまった。どうやら参加者に配られる衣服と550円ほどの謝礼が目的だったようだ。

両国関係の行く末を最も心配しているのは現地の華僑たちだ。チャイナタウンで薬店を営む李(リー)さんは、フィリピン人従業員を5名雇用している。李さんは「戦争になったら仕事に大きな影響が出るので、店員たちも心配しています」と語った。隣でレストランを営む梅(メイ)さんは「何を叫んでるのか知らないけど、どうせ勝てっこないんだから、仲良く商売すればいいのに」と、デモ参加者の暴徒化を心配する様子を見せていた。

現在、中国からフィリピンへのツアーは停止状態にある。春秋国旅社からのキャンセルは800名に上り、5月、6月にも300名のキャンセルが出る見込みだ。観光客はタイのプーケットやインドネシアのバリ島に流れているという。2010年以降、フィリピンを訪れる中国人観光客は毎年25%ずつ増加すると予想されていたが、この勢いにも歯止めがかかることとなった。(翻訳・編集/長河)

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