Record China 2012年5月8日(火) 18時28分
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7日、「盲目の人権活動家」陳光誠氏の事件に絡み、ゲイリー・ロック駐中国米大使の去就に注目が集まっている。写真は4月、北京で知的財産権に関するフォーラムに出席したロック大使。
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2012年5月7日、「盲目の人権活動家」陳光誠(チェン・グアンチョン)氏の「米国留学」を中国政府が認め、同氏の処遇問題は一応の決着がついたが、ゲイリー・ロック(駱家輝)駐中国米大使の責任問題に注目が集まっている。米華字サイト・多維新聞が伝えた。
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2月には失脚した薄熙来(ボー・シーライ)前重慶市党委書記の腹心だった王立軍(ワン・リージュン)前重慶市副市長が成都の米総領事館に逃げ込み、そのわずか2カ月後には軟禁されていた山東省の自宅から自力で脱出した陳氏を北京の米大使館が保護するという事件が発生、米中関係はたちまち暗雲に包まれた。
その責任を追及されているのが、初の中国系大使として鳴り物入りで就任したロック大使だ。陳氏の事件が起きたのは米中戦略・経済対話の開催直前で、クリントン国務長官も間もなく訪中するという大事な時期。それなのに、同大使はバリ島でバカンスを楽しんでおり、事件発生を聞いて慌てて戻った次第だという。
しかも、陳氏は逃げ込んだ王氏と違い、米側が自ら救いの手を差し出して大使館に保護した、と米紙ニューヨーク・タイムズが伝えている。これが事実なら、大使館の職責を超えた「内政干渉」だ。当然、同大使には重い責任がのしかかってくる。だが、似たような事件は歴代の大使も経験済み。そこは自らの政治手腕で外交問題にまでは発展させなかった。
ところが、同大使は中国側と良好な関係を築くという本来の職責をおろそかにしてしまった。中国外交部の劉為民(リウ・ウェイミン)報道官が「米側に謝罪を要求する」と強硬な態度に出たのも仕方がない。さらにはキャンベル米国務次官補が急きょ北京入りしたとの情報も。それは同大使には事態を収拾できなかったということを意味する。
こうした数々の失態がホワイトハウスの逆鱗に触れたようだ。これに加え、今月4日ごろからは複数の中国メディアが同大使を非難する報道を展開。こうした報道は中国当局の同大使に対する不満の表れとみてよいだろう。くすぶっていたものが陳氏の事件で一気に爆発したものと思われる。もしかすると、中国当局は米側の同大使に対する不満も感じ取っていたのかもしれない。(翻訳・編集/NN)
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