2018年7月12日、韓国・ニューシスによると、米国と北朝鮮は米軍人遺骨送還のための実務会談を板門店（パンムンジョム）で実施する予定だったが、北朝鮮側の不参加により実現しなかった。

北朝鮮の不参加について、専門家らは「6～7日に北朝鮮の平壌（ピョンヤン）で開かれたポンペオ長官との米朝高官級会談への不満の表れである可能性が高い」と予想している。

慶南（キョンナム）大学極東問題研究所のキム・ドンヨプ教授は「北朝鮮は最近行われた米朝高官級会談に不満があるのではないだろうか」とし、「北朝鮮が外務省報道官談話を発表したが、そのような不満が表れている」と述べた。

北朝鮮は7日、外務省報道官談話を発表し、「情勢の悪化を防止するための基本的な問題である朝鮮半島の平和体制構築の問題については一切言及せず、既に合意された終戦宣言問題にまであれこれ条件や口実をつけ、先送りにしようとする立場を取った」と米国の交渉態度を批判していた。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「北朝鮮とまともに協議しようとする方が間違っている」「金だけ巻き上げようとしているんだ」「北朝鮮が約束を破るのは当たり前のこと」「米国との協議の主導権を握ろうとしているんだ」「なぜこんな北朝鮮と協議を進めなければならないんだ」など、北朝鮮に対する批判の声が多く寄せられた。

また「統一には相当時間がかかりそうだ」「板門店までの交通費がなかったんじゃないのか」などとするコメントも見られた。（翻訳・編集/三田）