2012年4月26日、東京・渋谷に大型複合ビル「渋谷ヒカリエ」が開業、記念イベント来場客や買い物客でにぎわった。東京では、5月に東京スカイツリーがオープン。また復元中のJR東京駅丸の内駅舎の外観工事がほぼ終了し6 月からみどりの窓口の利用が始まるなど、大きな観光施設が相次いで完成。東京の魅力が一段とアップし、日本人観光客はもちろん、外国人観光客の人気が高まりそうだ。

【その他の写真】

東急文化会館跡地の渋谷駅東口に開業した「渋谷ヒカリエ」は、地上34階、地下3 階の巨大な建物。JRなどに接続する東急東横線渋谷駅の地下化が今年度中に完成するが、ヒカリエはその真上に位置する。コンセプトは「大人も楽しめるエンターテインメントシティー」。ヒカリエ内の飲食エリアには内外の26 店舗が出店、商業エリアには街の公園をイメージした造りの内装の中、大人向けファッションやしゃれた家具店が並ぶ。約2千席の大劇場「東急シアターオーブ」も売りの一つだ。

一方、この4月26日には天皇・皇后両陛下が東京・墨田区の東京スカイツリー（高さ634メートル）を約30分間視察。地上450メートルの「天望回廊」からの眺望を楽しまれた。スカイツリーは5月22日の一般公開を待つばかりだ。

「赤れんがの駅舎」「東京の顔」として親しまれたJR東京駅の丸の内駅舎（重要文化財）。第2次世界大戦時の空襲で3階部分が焼損し、07年春から保存・復元工事が続いていたが、既に外観工事がほぼ終了。ドーム型屋根を備えた往時の重厚な駅舎を見ることができる。内装工事などを一部残しているが、6月からはリニューアルした改札口などの利用が順次開始される。駅舎工事に伴い休館していた「東京ステーションホテル」も10月3日のリニューアルオープンを前に、5 月からは宿泊客の予約受け付けを始める。

外国観光客にとっても今年の東京は、話題豊富な都市になりそうだ。（取材・編集/RN）