中国のハイレベル人材市場、確保競争が激化―米誌

Record China    2012年4月26日(木) 17時16分

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22日、中国でハイレベル人材の不足が深刻化している。写真は陝西省で行われた就職フェア。

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2012年4月18日、米経済誌フォーブス(電子版)によると、中国でハイレベル人材の不足が深刻化している。高い経済成長を続ける中国で資源が不足することやインフラ建設が追いつかないという状況は想像に難くないが、人口が13億を超えるにもかかわらず人材が不足している。22日付で環球時報が伝えた。

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中国では文化大革命(1966−1976年)の時期に一定の知的水準を持つ若者の多くが地方で労働に従事し、さらにその後の一人っ子政策によって人材の不足が長期化することとなった。また、高齢化も進んでおり、2050年までに人口の30%を60歳以上の年齢層が占め、労働人口が大幅に減少すると予測されている。

人材の質の面でも問題は深刻だ。中国は識字率で世界上位に位置し、15〜19歳の人口の99%が文字の読み書きができるものの、高等教育は世界水準には及ばず、多国籍企業で働ける水準にある人は大学卒業者の10%に過ぎない。海外留学者が増えることで改善してはいるが、多くの企業がアジアへ進出する傾向が強まっているため、人材の不足はいっそう深刻になっている。

また、以前は中国の国有企業は給与が低く、昇進チャンスが少ないため、人材の獲得にあたって競争力が低かったが、海外企業や民間企業に加えて国有企業もハイレベルな人材を求めるようになったことから、人材を確保する競争が高まっている。(翻訳・編集/岡田)

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