減速後の中国経済、依然として世界経済をけん引する機関車―ロシア紙

Record China    2012年4月16日(月) 17時21分

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12日、ロシア紙コメルサントはこのほど、中国経済は成長ペースが減速しているものの、依然として世界経済を引っ張る機関車であると伝えた。写真は江蘇省南通市の紡績工場。

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2012年4月12日、環球時報によると、ロシア紙コメルサントは9日、中国経済は成長ペースが減速しているものの、依然として世界経済を引っ張る機関車であると伝えた。

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中国経済の高度成長が過去のものになろうとしている。欧州の信用不安などによる影響で、今年1−2月の中国の貿易赤字は42億ドル(約3400億円)に達した。国内の小売額や工業生産高の伸びも大幅にペースダウンしており、中国経済の減速が鮮明になってきた。

先進国の経済成長が頭打ちになる中で、中国経済はなぜ30年近くも高い成長を保つことができたのか?米経済学者ロバート・ソロー氏は「中国は大量の投資と安価な労働力に頼って経済の奇跡を創造してきた。第二次世界大戦後の日本やドイツの例からも明らかなように、経済成長はいずれ一定の安定した状態になる。中国について言えば、10%以上の成長率を保った状況は、間もなく歴史となるだろう」と分析する。

ではなぜ、中国経済の高度成長が終了するのか?成長のペースダウンは長期的なものなのか?これには多くの要素が絡んでいるが、最も重要な要素は「人口」である。中国では高齢化が進んでおり、安価な労働力という優位性はまもなく存在しなくなる。従って、中国自体の内部問題と様々な外部要因とによって、中国経済は高度成長から適度な成長の時代へと変化することになる。

では、中国経済の減速は世界にどのような影響をもたらすのか?悲観的な見方をする人々は「資源に対するニーズの減少によって資源価格が大幅に下落し、ロシアなど資源輸出国の経済に重大な影響を及ぼす」と懸念する。

一方、経済研究機関・ドラゴノミクスのアナリストは「中国経済が減速したとしても、中国の経済規模は過去に比べてすでに巨大になっており、世界経済への影響は大きい。中国経済の成長各1ポイントが世界の巨大な実需を意味している」と語り、「今後中国経済の成長が8%を下回ることはなく、このペースは世界経済の中心がアジアへ移ることに影響しない。中国は依然として世界の政治と経済に対して重要な役割を担っており、世界経済成長の機関車である」と分析している。(翻訳・編集/HA)

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